
宮崎県 日南市大窪
緑の里りょうくん
この生産者は「りょうくんとその仲間たち」からグループで出品をしています
南国の太陽降り注ぐ宮崎県日南市の山あいにて100年以上続く柑橘農家が「緑の里りょうくん」です。当農園では、東京ドーム約3個分の農地で純国産グレープフルーツをはじめ様々な柑橘類の栽培を行っており、できるだけ農薬を減らした栽培や、一つひとつ人の手で収穫・選別などを行った出荷を行っています。
生産者のこだわり
果実本来の美味しさにとことんこだわったSDGsな柑橘栽培
当農園で栽培される柑橘類はすべて露地、つまり自然の影響をダイレクトに受けやすい環境で育ちます。また当園でSDGs(持続可能)な農業を目指すため、できるだけ農薬を減らした栽培(当社比60%減)を行っており、外皮にはミツバチなどの虫が付けた足跡や、風になびく枝の影響によるキズが残っている事がありますが、それは自然の恵みそのままを受けた美味しさのあかし。防腐剤やワックスも不使用なので、外皮もジャムやピールなどに安心して活用できる果実をお届けしています。
まさかの国産グレープフルーツ
よく驚かれることなのですが、りょうくん農園では正真正銘の純国産グレープフルーツを10年前より栽培出荷しています。かつて、グレープフルーツの花は日本では咲かないというふうに言われていたのですが、温暖化の影響もあってか、現在農園の約3割がグレープフルーツ畑となっています。
また当農園のグレープフルーツは、酸味・甘みともにベストな状態を味わっていただきたいため、通常の収穫より時期を1~2か月遅らせ樹上完熟させています。さらに新鮮さを保持するため、選別・拭き上げ等も全て手作業で行うなど、果実の美味しさ・美しさを保つための努力は惜しみません。

収穫全体の約3割しか青果として出荷しない理由
通常、野菜や果物などの青果物は、傷ものや見た目の悪いものなど規格外品となる商品を除いたものが市場で出回ります。そのため、農家はできるだけ規格外品とならない、見た目の良い農産物を作ろうと努力を重ねるのですが、近年の気候変動などを踏まえると、当農園のような露地もの、つまり自然のままに育成している環境で「見た目も味も良い果実」を作るには限界があります。
そのため、当農園では10年以上前から栽培過程における農薬や余計な手間を減らし、樹に十分な栄養が行き渡るよう肥料などにも配慮した上で、「見た目よりも美味しさを重視」した育成に着手。収穫物の多くを見た目に頼らないジュースやピールなどの加工品用として出荷することで、経営の安定を図り、持続可能な農業となる事を目指しています。
そのような理由で、当農園が青果として出荷できるものは収穫全体の約3割。1個1個を丁寧に手作業で収穫、選別、拭き上げしたものだけをお届けできるようにしています。