京都府 京都市右京区
オーガニックファーム大八木
京都市の嵐山、桂川からほど近い地で代々農業を営んできた農家です。
2009年から有機栽培の研修を受け、それを基に2014年に有機JAS認定を取得しました。
生産者として安心安全を第一に考えておりますが、かつ美しく美味しい作物作りを行うことが基本だと思っています。
京都には四季折々に最も美味しくなる旬の京野菜があります。
其々の旬の時期にまた私共の作物を食べたいと思って頂けるような滋味深い作物作りに努めております。
生産者のこだわり
お客様と自らの一部になるということ
自らが”食べたい!”と思える”美しくて美味しい安心安全”な作物づくりに励んでいます。
食を提供する仕事に就くものはすべからく他者の体を形作るお手伝いをさせて頂くのだと思います。 人それぞれ考え方は違うものですが、体の仕組みは似ていて自分の体が摂取して喜ぶものは皆さんにも喜んでいただけると思っています。そしてお客様が元気で安心して作物を気に入って下さり、ご購入を続けて頂けたら、さらに自分も元気に楽しく農業を行い生活することにつながります。
逆に自分が食べたくないような食味の作物、適正でない生産工程を経た作物や、綺麗ではない荷姿の作物をお客様にご提供することはご購入が遠のき、結果として自分自身の安心や安全な生活を脅かすことにつながると思います。
お客様のご要望にどのようにお答えしていけばいいのか自問自答の毎日です。
そんな思いから、有機JASの認定を取得し、農薬も使用せずに栽培しています。
害虫が出たときは一匹ずつ捕殺します。
雑草や病気は太陽熱を使って消毒で除草、殺菌します。
作物が元気でおいしい旬の時期に旬のものを栽培します。
作物の種類によって最適な肥料選定を行い、その作物の持つ食味や香りを最大限引き出せるよう日々研鑽に励んでいます。
作物が元気に育つように種や苗も窮屈にならないように広めに植えて、日当たりや風通しを良くしてのびのび元気に美しくなるよう育てます。
ただ”一回ごとの食”がこれなんか美味しいな!と少しだけ気持ちが上ったり、”明日も”美味しいもの食べたいな!という気持ちを持つことに繋がったり、”来年の旬の時期”にもまた食べたいなという小さな心の灯火をともすことに結びつけばという思いを織り込んで作物をお届けさせて頂きます。
有機JASの京筍
京都市内の西山大原野にて有機JASの京筍を栽培しています。
西山地域は赤粘土質で品質の良い筍の生産に向いております。
この地域では200年程前より京都式軟化栽培を行っており私もその方法を実践し、尚かつ有機JASに適合した栽培法を行っています。
その栽培法とは、日当りをよくするための間伐や草刈り、竹の成長を止めて土中の根に栄養を送るための芯止め、年に数回の厳選した有機肥料やり、そして最も特徴的で手間のかかるのが”土入れ”でワラやたい肥を敷きその上に土をかぶせます。
それを毎年繰り返すとふかふかの土壌になり、その中で筍が柔らかくじっくり育ちます。
また”土入れ”により筍が土中深くにある状態で掘り起こすためこの地域では刃先までの長さが1m程ある専用農具”堀り”を用い堀り採ります。
これにより筍の穂先が地上に出始めると生成されるえぐみ成分を抑えた状態で収穫できます。
”堀り”での収穫は体力と技術、経験を要し習得には人にもよりますが数年~10年程度必要と言われています。
精魂尽くして生産した作物だからこそ、直感で味の良し悪しを判断するお子様から、年を重ね舌を鍛えたお客様まで、また素晴らしいお仕事をされる料亭での高いご評価に繋がっていると思います。
一度お試しください。