

岩手県 大船渡市三陸町
漁師 千葉豪
親潮・黒潮・津軽暖流が交わる自然豊かな大船渡の海で、ホタテとワカメの漁師をしています。
命をかけて、こだわって作っています!
生産者のこだわり

偉大な太平洋に育まれて
私たちは自然の力をかりて漁業をしています。
海の品質は「山で見る」と言われています。
大船渡は、海と山が近く、山の雪解け水が海に流れ込んできます。
生物が生きてい上で必要な栄養を供給し続けるのが、山です。
山と海の距離が近い分、潤沢に供給されます。
また、親潮・黒潮・津軽暖流など複数の海流が交わります。
いろんな水温の海流によって、プランクトンが豊富になります。
そのプランクトンを食べて大きくなるので、濃い旨味が自慢です!

環境への配慮
「お客さんがほしいなら、どんなホタテでも育てられるし、どんなワカメでも育てられます。」そのための技術はあるし、仲間もいます。自信もあります。
でも、ここ数年の海の環境の変化の中で、思い通りに育てられなかったり、ノウハウが通じないことがありました。ただ、海水温の上昇した場合でも、「水温が何℃の場合はこうする」というノウハウはありますが、それが通用しない。
単純に水温などの数字ではない、数字を超えた変化に直面しました。
その時に、気づいたことは、「私がホタテやワカメを作っている」と自惚れて、勘違いしていました。私がしていることは、0.01%くらいで、あとは地球のおかげです。
生産者は地球です。わたしは出来たものを預かっているだけです。
「環境への配慮」というよりも、私たちが地球や環境に配慮していただいています。

漁師になったきっかけ
地域にある縄文時代の遺跡からマグロの骨が出てきました。
大船渡の人達はは、5500年前から魚を獲って生活していたということです。
漁師という仕事が5500年続くのには理由があり、風土環境が適しているのだと思います。
地域を盛り上げ持続させていくには、地域に根ざした産業でなければなりません。
私の地域では、それは漁業であるし、海と生きていくことが最善だ、と私は思います。
それで漁師になった現在も続けていられるのは、「楽しいから」。
こんなに楽しい仕事はほかにありません。