大野村農園

福島県 相馬市

大野村農園

食べチョク登録:2019年08月

食べチョクAWARD受賞歴

受賞件数:1件

  • 畜産物

大野村農園は東日本大震災後に福島県相馬市で農業を始めました。

現在、他県から来てくれるボランティアさんや研修生の皆さんとともにとことん「循環型」にこだわった自然卵養鶏による「相馬ミルキーエッグ」を販売しています。

他にも一般の方も参加できる卵とり体験や大人の食育(トサツ体験)など農業体験を開催したり2023年からはゲストハウスをオープンし、他県から相馬へ訪れる方に相馬の農業の魅力も発信しています。

生産者のこだわり

生産者のこだわり

ふくしま産業賞「金賞」受賞!

大野村農園の相馬ミルキーエッグは、地元循環型かつ自然にできる限り近づけた独特な飼い方が評価され「ふくしま産業賞 金賞」を受賞しました。
他にも、カンブリア宮殿(テレビ東京)や各種雑誌、テレビ、新聞などでも紹介されとても注目されています!

生産者のこだわり

日本でいちばん「やさしい」卵

「相馬ミルキーエッグは他と何が違うんですか?味?栄養価?安全性?」私たちがよく聞かれる質問です。
「想いです」と私たちは答えます。正直ふーんと思われる方もいるかもしれません。人の味覚に合わせて育てたり、栄養を添加したり、殺菌消毒したりはしていません。ニワトリが元気で暮らしやすいような環境を出来る限り考えてあげる、ただそれだけです。

「うませる」ではなく「いただく」。大野村農園が目指すのは、本来そうであるべきはずだった、当たり前の卵です。

生産者のこだわり

エサの調達は、物々交換

ふるさと「相馬」で自信をもって人に勧められる産物。それを目指すのならやはり全て「地元」のものを使ってニワトリを育てたい。

卵の大切なタンパク源でもある「魚のアラ」は港町である相馬の魚屋や料理屋から頂いてきます。そして私たちはそのお礼として卵やキズもの野菜をお店のおばちゃんに渡します。豆腐屋からもらうオカラも、クズ豆も、煮込みに必要な薪も…。
お互いの不用品どうしを取り換えっこ。お金を介すよりも、なんとなく嬉しくなります。

魚だけじゃなく物々交換の流れは少しずつ地域に広まり、土建屋の社長さんに砂利がほしいと頼んだら『その値段分の野菜や卵と交換でいい』と言ってくださったり、牛乳が飲みたいと思ったら近くの酪農家の家を訪ね卵と牛乳を交換してもらったり、果樹農家とは果物と卵を交換してもらっています。

こんなお金を介さないやり取りがもっと当たり前になり、それで暮らしていけたら幸せなのになと思えて、他のどんな職業の人達とも同じように物々交換できるはずなのになと考えています。
なによりお金を介さないこのやり方の方が、僕にはお金で買ってた時よりその物の価値が高く思えてありがたいのです。
もちろん会うこともできないくらい離れていたり、その場面場面でお金で買うしか方法がない時もあります。
お金で暮らすことは最低限まで減らせますが完全に無くすことはできるはずもなく、買うことが悪いと言いたい訳ではないのですが、僕は僕の生き方の最後が見えた気がしています。

これからも僕は、物を問わず技術でもなんでも、物々交換してくれる人達ともっともっと繋がっていきたい。
物々交換で繋がった人達は自然と繋がりも強くなり、それが自然と田舎町に昔からあった結いに近い地域の結束を生み出すような気がして、それが古里を守る答えにも繋がっているような気がしています。

生産者のこだわり

人との繋がり

大野村農園には1年を通じてとにかくたくさんの人が訪れます。
野菜の収穫体験や卵とり体験にくる地元の親子連れ、「暇だから」と言ってふらっと店に来て袋詰めを手伝う女子中学生二人組、「ニワトリを捌いて食べれる」というのを聞いてやってみたくて来ましたという民泊のお客さん、数週間だけ農業ボランティアに来た自分探し中の大学生、引きこもりから脱しようと頑張る日本一周中の学生…。

よく『将来はどんな規模を目指しますか?』とか、『どんな栽培方法をしてますか?』とか訊かれますが、僕らはそんなことよりもここに来た人達との出逢いの方が大事なんです。
『来てよかった。』
そう言えるような、言ってもらえるような出逢いが人には必要ですし、僕の子供たちにも、親として一番見せてあげたい教育です。

期待も不安もいろんな感情を持ってやってくる人達に、僕らはまた居場所を用意してお待ちしております。

これが大野村農園の目指してきた形です。

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