
石川県 羽咋市
百姓ひろばオズランド
石野 公章
「大切なことは楽しく学ぶ!」をモットーに、自然栽培で自然災害と闘う百姓ひろばオズランド。固定種・在来種の野菜を可能な限り自家採種し、無肥料・無農薬で栽培しています。安心してお腹一杯食べていただけるような野菜をお届けしたいと思っています!
生産者のこだわり

就農のきっかけ
鹿児島県の田舎で生まれ育ち、19歳の春に上京。
多くの人たちに巡り合い、多くの貴重な経験をさせていただきながら「我が道」を模索し続けた、24年間にわたる東京での生活でした。
2016年、あるご婦人の紹介で出合った一冊の本『リンゴが教えてくれたこと』で自然栽培や木村秋則氏のことを初めて知り、その後様々調べてゆく中で繋がってゆく「点と点」が一本の道となり、翌2017年3月、石川県羽咋市へ移住して新規就農しました。
誰もがそれまでの価値観や自分自身を見つめ直すきっかけとなった2011年3月11日、あの日あの時僕は東京の新宿におりました。
そして今、『がんばろう!石巻』の会のシンボル「ど根性ひまわり」が僕の畑を見守り続けてくれてます。大切な原点を見失わない為に…。

圃場の概要
5枚合計約七反(7000㎡)の畑があるこの地域は、もともと「赤土スイカ」で有名なスイカの産地。
自然栽培のスイカに挑戦しながら落花生、白菜の菜の花を中心に、ミニトマト、ナス、キュウリ、オクラ、大根、レタスなどを育てています。
今後も様々な野菜に挑戦しながら適地適作を見極めてお届けできる野菜を増やし、多くの方々にお届けできるように、種を継ぎながら技術を磨いていきます。

百姓ひろば
能登半島の入口。海の見える小高い丘の上に広がる畑が僕の百姓ひろば。
色んな仕事が出来てこそ一人前の「百姓」と良く言われますが、僕はそんなに器用じゃありません。
だから、虫や草や動物も自分らしく一生懸命に生きられる場所で、みんなの力を少しずつ分けて貰い、自分に出来ることを精一杯やって、合わせて「百姓」。
そんな百姓ひろばで力強く育つ野菜達は、生命力も豊かですが個性も豊か。
やむなく耕作放棄された大切な農地を快く貸して下さった、地元の先輩農家さんの思いもしっかりと受け継いで頑張ります。

OZLAND~オズランド~
Over Zero を略してOZ。
僕は魔法が使えません。
だから「ゼロよりマシ」と呟きながら一歩一歩前に進みます。
農業の抱える問題だけでなく、環境問題をはじめ様々な問題が複雑に絡み合う中で僕が選んだ道。それが自然栽培でした。
「0から1までの距離は、1から100までの距離より大きい」と言った人がいます。
小さな勇気の一歩。ちっぽけに見える一つ一つの繋がり。その「和(輪)」の先に広がるちょっと違う景色「オズランド」を目指して頑張ってます。
一人の人間に無限の可能性と生命力があるのと同じように、一粒の種に秘められた無限の可能性と生命力を信じ、固定種・在来種の種を大切に継ぎながらその力を最大限に引き出してあげるのが僕の仕事です。