甘夏は、昭和初期に日本で生まれ、江戸時代から続く夏みかんの枝変わり品種として、その甘酸っぱさが人々を魅了しました。
1950年代に全国に広まり始め、初夏の果物として日本文化に深く根ざし、その生産量は一時、温州みかんに次ぐほどにまで増えました。
しかし近年は輸入柑橘や新種の柑橘に押されその数は減少の一途をたどっています。
金剛農園の貯蔵甘夏は、甘夏創成期の木々から収穫し、農薬・化学肥料を使わず甘夏本来の風味と自然そのものの美しさを大切にしています。
そこに貯蔵追熟と言った日本文化の創意工夫の減酸プロセスを踏むことで当時の日本人が親しんだ風味を再現しました。
近年の柑橘は高糖度が魅力とされますが、甘夏はシンプルな風味で、決して華やかではありません。
しかし、そのシンプルな風味の背後には長い歴史があり、その余韻が深い風味へと変化します。それは、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさの大切さを感じさせてくれます。
戦後の日本人がこの甘夏の風味を親しみ、それが高度経済成長に繋がっていったと思うと、何とも感慨深いものがあります。
甘夏の風味とその背後にある歴史は、私たちにとって、ただの果物以上の価値を持っています。
自然のままの美しさは、その一口から物質的な豊かさよりも精神的な豊かさの大切さを教えてくれます。
<お召し上がり方>
甘夏としてそのまま食べていただけます。冷蔵庫で冷やすとよりおいしくお召し上がりいただけます。
農薬不使用ですので皮ごとマーマレードやピールとしてご使用できます。
酸味が和らいでいますので100%甘夏ジュースもおすすめです。
※農薬不使用の為、果皮に若干のキズ汚れがあります。ご理解のほどお願いいたします。
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