和歌山県 紀の川市
紀の川雑草レモン農園Plus
【ご挨拶】
和歌山県紀の川市のレモン農家「紀の川雑草レモン農園Plus」の代表の西川と申します。
当農園は、以前からあこがれを抱いていた「無農薬」「無肥料」「無除草剤」の自然栽培にこだわる農法を確立するために、夫婦二人で土づくりから行っている小さな農園。
レモンをはじめ、スダチやカボス、柚子などの香りの強い柑橘をメインに多種多様なフルーツを栽培しています。
大きい農園ではありませんので、畑や木々のコンディションの細部にまで、繊細な配慮ができます。
それでも、お店で売っているように、決してきれいなレモンではありません。風雨さらされ、病害虫と素手で戦ってきた果実達なので、傷跡が普通にあります。
このように、先に述べたように当農園は、雑草たちと共存してレモンなどの栽培を行っていることが最大の特徴です。
農家直送の国産レモンを、ご自宅で楽しむのはもちろん、素材に妥協しないお店様で使っていただけたら、本当に嬉しいです。
生産者のこだわり
無農薬、無肥料、無除草剤にこだわる農法
「紀の川雑草レモン農園Plus」は除草剤を使わず、自然のままの農法を取り入れています。
刈り取った雑草は時間を経て養分となり、土を豊かにし、作物の栄養となってゆく「大切なもの」なので肥料とし、土壌を育てる。それを繰り返す事で強い土を育てる努力をしています。
そのために雑草をできるだけ多く生やし、草の根や刈り取った草を利用して、土中のミミズや微生物が活動し易い環境をつくること。そのことに最大の労力を注ぎ、レモン木々自身の最大の力を引き出し、最大の自然な風味をもった果実に仕上げます。
当園では、「雑草」はレモン(果実)栽培には無くてはならないものなんです。「自然のままで。」そう考え、日々の作業も安心・安全を心がけて作業に励んでおります。
様々な柑橘が楽しめるフルーツ農家
レモンが主役の「紀の川雑草レモン農園Plus」ですが、焼酎好きな私が「様々な柑橘を試してみたい」という想いから、その他にも様々なフルーツを育てています。
スダチやカボスといった馴染みのあるものはもちろん、中には〝璃の香〟といったちょっと珍しい品種も。
除草剤を使わない作物に優しい農法で育て、美味しさを蓄えているからこそ、いつでも新鮮な美味しさをお客様にご提供できます。
草刈りの極意
優れた何十年も自然栽培を行っている農園の雑草は、1平方メートルあたりに百種類以上の雑草が生育していると、伺ったことがあります。当園ではまだその足元にも及びません。
また、雑草には色々な特性の異なるものがあります。たとえば、人の背丈以上に成長するものから、10センチメートル足らずの草。地面の際で誤って刈ってしまうと枯れてしまう草や、根を1メートル近くまで土中に深く延ばす草。多くの特性をもった雑草が共生します。それぞれに良いところと悪いところがありますが、それぞれが支えあって生きています。また前述したように、虫の住処にもなるので、虫たちとの共存も願っています。
このように「我が家の宝」である雑草も定期的に刈ってやって、更新します。その時に最大限の注意を払うのが、雑草の種類によって刈る高さを変えることです。草には成長点という部分があって、その位置よりも低くかってしまうと草は死んでしまいます。成長点が高く、背丈の低いハコベらは、最も慎重に扱う必要があるので、無我夢中で草刈り機を振り回していると、「アッチャー!」ということになっていまします。なので、慎重に慎重にと心掛けていますが、真夏の作業は過酷で、失敗がどうしても多くなります。草刈り極意を極めることも、無農薬レモン栽培同様、もう少し先のことになりそうです。
元プロ野球選手で、近鉄バッファローズで活躍された鈴木啓示さん。
あの方の座右の銘、『草魂(そうこん)』を思い出します。
詳細情報
経歴・沿革
雑草レモン物語
●突然の衝撃
農業に従事して40年の私が自然栽培の道を歩むきっかけとなったのは、無農薬、無肥料、無除草剤を実践する農家との出会いでした。彼らの方法は環境に優しく、健康にも良いという新しい発見でした。長年の農業経験にも関わらず、この出会いは私の農業に対する考え方を根底から変える衝撃的なものでした。
●やがてギアチェンジ
この出会いをきっかけに、私は従来の農法から脱却し、自然栽培の農法に舵切しました。雑草を自然の資源として利用し始めたことで、「雑草レモン」栽培のスタートを切りました。この変化は、単なる農法の変更ではなく、自然との共生を目指す大きな一歩でした。
●美味しいレモンの味
私たちのレモン(果実)は、えぐみや雑味が少なく、酸味と甘味が絶妙に調和しています。収穫時期によって変わる香りも特徴の一つです。これらの特性は、雑草が土壌を豊かにし、ミミズや微生物の活動を促進する自然栽培の結果です。
●なぜ「雑草」なのか
雑草は土壌を豊かにし、ミミズや微生物の活動を促進するだけでなく、害虫の自然制御にも一役買っています。雑草の根は土中の小動物の動きを助け、クモやテントウ虫などの昆虫が害虫を食べてくれる住処となります。
●母親の無農薬ゆずの話
私の母が育てた無農薬のゆずの木は、自然の力だけで健康な果実を実らせていました。正直に言えば、いわゆる「ほったらかし(全く果樹の世話をしない)」でした。母のゆずの木は、人間の手を借りずに、自然の力で成長し、美味しい果実を実らせていました。このことも、自然栽培向けて背中を押してくれた出来事でした。
●草刈りの極意
草刈りは自然栽培において重要な作業です。適切な高さで刈ることで、雑草を適切に管理し、土壌の健康を保ちます。草刈りの際には、草の成長点を考慮し、慎重に行う必要があります。
●結局、なぜ無農薬にこだわるのか
私の焼酎への愛情が、無農薬レモン栽培の大きな動機です。なぜなら、焼酎に皮ごと入れて飲むからです。安全で健康的な、自然なレモン(果実)を提供することが私たちの目標です。無農薬・無肥料・無除草剤であることが、私たちのレモン(果実)の品質を保証する重要な要素です。
メディア実績
令和6年7月5日、テレビ和歌山で紹介されました。