
長崎県 西海市
株式会社 大島造船所
多くの人が、「どうして造船所がトマトを?」と思われるのではないでしょうか。
当社は「地域と共に」をモットーに企業活動を行ってきました。島内の遊休用地において雇用創出の一環としてトマト栽培が計画され、昭和63年、農家でのトマト栽培研修を経て、トマトの苗6万4千本を定植、翌平成元年1月から収穫が始まりました。それ以来、私たちの大島が、船だけでなくトマトやメロンといった人の心に残る特産品を持つことで、全国の皆様に愛される「ふるさと」になって欲しいとの願いを込めてつくっています。そして、大島造船所のエースフラッグには錨とトマトがあしらわれています。
栽培を開始して35年以上となり今では、長崎県を、西海市を代表する特産品になり、栽培期間中に開園される大島トマト狩りには県内外から沢山のお客様が農園を訪れます。またメロン栽培や加工品の製造など新たな取り組みも始めています。
生産者のこだわり

旨みを濃縮!
元々トマトは、南米アンデスの高地に自生し温度差が激しく雨の少ない乾燥した荒れ地でも育ちます。条件が悪い土地でも子孫を残そうと必死で実をつけるので、美味しい果実ができます。「大島トマト」は原産地の厳しい自然環境に限りなく近づけようと農地に適さぬ高台のビニールハウスで育てられます。さらに肥料や水を制限した厳しい環境で、トマトの自己防衛本能を引き出し、トマト本来の甘さや栄養を引き出す栽培をしています。最小限の水と肥料しか与えないため、トマトたちは必死に吸収して育ちます。やや萎れて見える茎や葉には、空気中のわずかな水分を吸収するかのように産毛のような細かい毛がいっぱい生えてきます。本来500gを超えるような大きな果実に蓄えるはずの糖分・旨み成分・ビタミン・有機酸などを80~120gの小さな果実に濃縮するため、甘みが強く、酸味もしっかりしています。また一般のトマトは内部に空洞や気泡を含むため水に浮きますが、「大島トマト」は果実が良く締まっているため内部に空洞がほとんどなく、含有成分の濃度も高いため水に沈みます。「大島トマト」の完熟した深い味わいは、トマトの成長期における厳しい試練の賜物です。
独自の微生物農法による土壌づくり
全ての源は土づくりと考えます。海のミネラルを多く含んだ大島町独自の土壌環境を活かすためにオリジナルの発酵有機肥料を投入し、土中の有用微生物を増やす微生物農法による土壌づくりにこだわっています。
こうすることにより環境負荷の軽減に配慮しつつ、植物が本来もっている免疫力を高めることができます。必然的に農薬を減らすことができ、安全・安心で美味しいトマトを皆様へお届けすることができます。

大量生産はできません
1年間のうち4ヶ月(2月~5月)しか収穫することができません。しかも、できた全てのトマトが「大島トマト」にはなれません。独自に糖度基準を設けており、【糖度8度】以上のトマトだけが、「大島トマト」として出荷されます。1玉1玉を光センサーに通し、きちんと糖度基準をクリアしたトマトだけが「大島トマト」として呼ばれるのです。
濃縮された果実を守るため表皮も厚くて硬くなるため、一般のトマトに比べるとカリッとした歯応えのある硬めの食感が特徴です。そのため一般のトマトに比べ日持ちが長く、棚持ちします。

手間暇を惜しみなく
農園では総勢30名のスタッフが、『愛情』をたっぷり込めて、1本ずつ手入れや水やり管理をしております。種まきから育苗、植え付け、誘引・芽とり、葉かきと手が掛かる作業が沢山ありますが、経験豊富なスタッフが毎朝トマトの顔を伺い、生育状況や水やりの判断を行っています。収穫の際は、我が子のようにひとつひとつ大切に収穫しています。
詳細情報
メディア実績
2014年5月 日本テレビ 鉄腕ダッシュ(大島トマト)
2020年7月 朝日放送 朝だ!生です旅サラダ(大島メロン)
2023年4月 TVQ九州放送 ぐっ!ジョブ(大島トマト)