
鹿児島県 曽於市末吉町
末吉製茶工房
又木健文
鹿児島県曽於市末吉町―宮崎県との県境にあり、壮大な霧島連山を望む自然豊かな山間の土地で、お茶作りを生業として始めた祖父の代から、茶畑を大事にし、真摯に向き合い、技術を常に磨き、代々受け継いできました。
畑作りからお茶の仕上げや販売までを自分たちで行う自園自製自販の茶生産者は少数派で、昔からお客さまとの交流を大切にしながら、お客さまの声をお茶作りに還元してきました。
お茶と人との共存共栄を心がけ、大事に育ててきたからこその樹齢70年近い長寿の茶樹(生産用の茶樹の寿命は通常30年程度)から作られるお茶もあります。
また、手間暇が掛かる上に収穫量も減少するものの、通常の栽培方法よりもお茶の色が濃緑になり、渋みが少なく旨みが増す「被覆栽培」を採用しています。
その他、Great Taste Awards(英)や、Japanese Tea Selection Paris(仏)などの国際的なコンテストでの「3つ星」や「最優秀賞」といった受賞実績もあり、日本茶の価値向上を目指し、世界に発信することにも努めています。
生産者のこだわり

濃緑色と独特の芳香、まろやかな旨みや甘みが生まれる被覆栽培(ひふくさいばい)
末吉製茶工房では、栽培方法として、収穫前の2週間程度、茶園を遮光資材で覆い、日光を遮って生育する「被覆栽培」を主に採用しています。
被覆栽培によって栽培されたお茶は「冠せ茶(かぶせちゃ)」と呼ばれ、重労働で手間暇はかかりますが、茶葉の緑色が通常よりも濃くなり、渋みが少なく旨みを多く含むようになります。

原材料は、春摘みの一番茶のみ
末吉製茶工房は、一年に一度しか収穫できない春摘みの一番茶のみを原材料として使用し、製造しています。その年に芽吹き、初めて摘まれる春摘みの一番茶は、秋から冬の間、じっくりと寒さに耐えながら、たっぷりと溜め込んでいた栄養分を豊富に含んでいます。そのため、初夏以降に摘まれるお茶に比べると驚くほどに旨みや甘みが濃厚。もちろん、健康に良い成分も沢山含まれています。
末吉製茶工房では、自分たちの目が行き届く範囲で、丁寧に、そして余裕を持って納得のいくお茶作りに取り組むため、両手に余るような必要以上の茶園を持っていません。ですので、お茶の栽培面積は全国的な生産者に比べて小さく、製造できるお茶の量にも限りがあります。
ただでさえ製造可能なお茶の量に限りがあるのに、そこから更に厳選した春摘み一番茶の茶葉しか使用しないのは、妥協のない本当に美味しいお茶と、その先にある《余韻のある暮らし》をお届けしたいからです。

《畑から湯呑まで》全国的にも珍しい、自分たちでブレンドや焙煎も行う茶農家
末吉製茶工房は、自分たちでお茶を栽培するだけでなく、その後のブレンドや焙煎までも自分たちで行っています。
お茶農家は、
お茶を栽培して茶摘みをするところまでの「生葉農家」
摘んだ茶葉を、小売り用のお茶の原料にまで製造する「荒茶農家」
さらに、製造した荒茶を、ブレンドや焙煎等の工程を経て販売できるようにまで仕上げる「仕上げ茶農家」
に分類されます。
お茶農家と呼ばれる人のほとんどが「荒茶」までしか製造していない中、末吉製茶工房は、祖父の代からずっと自分たちで「仕上げ茶」を作ってきました。
これは、自分たちで最後まで責任を持ってお茶づくりに取り組み、お客さまに届けたい、という創業時からの想いを受け継いでいるから。
曽於市は、南国で暖かいイメージのある鹿児島の中でも平均気温が低く、他産地と比べると茶樹もじっくりと時間をかけて成長していきます。
お茶と生産者とが真摯に向き合いながら、決して焦らず、ゆっくりと育った高品質の厳選茶葉のみを使用するだけでなく、お客さまとも真摯に向き合いたいという想いで、ずっとお茶作りに励んでいます。

世界農業遺産としても認められた茶草場(ちゃぐさば)農法と同様の農法を採用
末吉製茶工房では、昔から茶草場農法と同様の農法を採用しています。茶草場農法とは、静岡県で主に採用されており、茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法で、2013年には世界農業遺産にも認定されました。茶草場農法は、非常に手間暇のかかる農法なのですが、
・敷かれたススキ等が分解され有機質堆肥となることで、茶の味や香りが良くなる
・土中微生物の繁殖を助けることで土壌が改善される
・土壌肥料の流亡を防ぐため、肥料の過剰施肥に頼らない生育が可能となる
・雑草が生えにくくなる除草効果
・夏は保湿、冬は保温効果
・作業機械での踏圧抑制効果
等といった利点があり、茶樹へのストレスを抑え、健康的な茶樹の生育に繋がっています。また、人の手で維持管理された茶草場は、近隣地域の豊かな生物多様性の保全にも貢献すると言われています。
自分たちで育てた萱(かや:かやぶき屋根の材料になるススキ等)や、知り合いのお米農家さんからいただいた藁(わら)を手作業で入れています。
詳細情報
経歴・沿革
2012年2月 公認会計士試験に合格後、有限責任監査法人トーマツ 福岡事務所に入所
2017年3月 家業のお茶作りを継ぐために就農
2017年10月 お客さまとの窓口が必要と考え、「末吉製茶工房」を設立
2022年8月 食べチョクでの出品開始
この生産者の商品一覧

【お得な100g×3袋セット】国際コンテストで2年連続 最高「3つ星」受賞! 優しくまろやかな味わいの かぶせ茶 シングルオリジン「さえみどり」(100g ✕ 3袋)
¥3,900
鹿児島県曽於市末吉町
末吉製茶工房

【お得な100g×3袋セット】パリで唯一の日本茶コンクールで「最優秀賞」受賞! 縁側で飲みたくなる親近感のある かぶせ茶 「松印」(100g ✕ 3袋)
¥3,000
鹿児島県曽於市末吉町
末吉製茶工房