平素より名和果樹園をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。この度は、佐藤錦およびやまがた紅王のキャンセルにより多大なるご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

今年は昨年の猛暑より花芽に異常が生じ、双子果が多い年となりました。近隣農家は収量95%減などの壊滅的な被害を受ける中、当園は受粉蜂を1.5倍に増強し、例年と比べて収量が微減にとどまり、双子果を出荷可能な体制を整えていることから、影響は軽微であると見込んでおりました。鳥害に対しましても過去最大の対策を行いました。6月上旬の段階では色づきや大きさなどが良好で、十分な量の品質の高いさくらんぼをお届けできることをスタッフ一同楽しみにしておりました。

このような状況をふまえ、昨年度までの出荷実績に基づき、余力を残してご予約を承りました。しかしながら、先週の30度を超える猛暑が続いた影響で例年にない速度で成熟が進み、本来であれば贈答に適した果実を大量に廃棄する事態となりました。また、水分不足により果実の水分が樹本体に吸収され、異常なペースで果実が収縮しました。その結果、贈答用としての出荷が期待された大粒の果実がワンサイズダウンいたしました。

商品確保のため人員増強などの調整を行いましたが、状況が日に日に悪化し、一部のご注文につきましてはお届けの目処が立たなくなりました。ご自宅用として楽しみにお待ちいただいたお客様や、大切な方への贈答用としてお求めいただいたお客様に対しましては、申し訳ない気持ちでいっぱいです。このような経緯からキャンセルのご連絡が遅れ、他園への再注文の機会を奪ってしまったことをお詫び申し上げます。

商品を確保できたお客様におかれましても、無事にお届けできない事例が例年よりも多く発生しております。昨年度までよりも出荷基準を引き上げ、特に訳あり品が一部カビて届くケースの抑制を図りましたが、高温の影響か、例年では考えられないような輸送中の痛みが発生している事例を複数伺っております。天塩をかけて育てた果実を新鮮なままお届けできず、申し訳なく、心を痛めております。

キャンセルの対象の対象となったお客様には、順次ご連絡を差し上げます。

名和果樹園をお選びいただいた多くのお客様の期待を裏切る形となりましたことを、重ね重ねお詫び申し上げます。異常気象に対する見通しの甘さを反省し、キャンセルを出さない体制を整えてまいります。今後とも名和果樹園をご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。