

静岡県 富士宮市
カネヘイ後藤製茶工場
創業69年。曽祖父が始めた製茶業の4代目。跡継ぎとして期待されるも、全く無関係のIT業界に身を置き20年。父の他界をきっかけに家業を継ぎ今に至る。
高齢化や担い手不足が叫ばれる昨今、農業とIoT技術や再エネ(営農型太陽光)など先端テクノロジーをどこまで融合させられるか目下奮闘中。
古から続く茶の伝統を守りつつ革新的な技術を取り入れて、多くの人に美味しいと思ってもらえるお茶に辿り着くことが夢です。農業イノベーションの原動力となっています。
生産者のこだわり

水がすべて! 富士宮のお茶はミネラル豊富で美味い!
富士山の町「富士宮」は水の町としても知られ、富士山麓に堆積した火山礫の層で濾過されたミネラル豊富な伏流水がいたるところで湧き出します。
この水によって蒸された茶葉は、色、香り、味において特別なものとなります。
つまり美味しいのです。
国内大手のドリンクメーカーが次々と富士山周辺に進出し、様々な飲料水を日々製造していることからも特別な水であることが証明できます。
富士山ゆかりの水を使った富士山麓地域限定のお茶は静岡茶の中でも一味違います。
是非一度、「富士山の味」がする富士宮産のお茶をご賞味ください。

いろいろな品種の玉露を営農型太陽光設備で栽培
生葉の生産現場では、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)を導入し、農業と再生可能エネルギー事業の両立を図っています。
ソーラーシェアリングは、架台を茶の被覆用の棚として活用することができ、棚掛け玉露の栽培が可能となりました。現在、やぶきた、さえあかり、つゆひかり、ゆめするが、しずかおりの栽培を進めています。苗から成園になるまでには時間を要するため、摘採可能となったものから順次販売する予定です。現時点では、やぶきた、さえあかりの販売が可能です。
また、ソーラーシェアリングはお茶を栽培しながらクリーンな電力エネルギーを生み出し、かつ、二酸化炭素を排出しないため、気候変動に対する具体的な取り組みにつながります。微力ながらSDGsの取り組みに貢献していきたいと考えています。

IoT技術を活用した圃場管理
サラリーマン時代に培ったIT技術を、今度は畑に存分に注ぎ込んでいます。畑に環境センサーやカメラを設置し、IoT技術を取り入れて圃場管理を行っています。
これまでの属人的なノウハウや勘に頼った栽培ではなく、蓄積された気温、湿度、画像といったデータに基づいて圃場を管理しています。
データに基づくことで施肥や防除といった圃場管理が適切なタイミングで実施でき、無駄がなくり生産性の向上につながります。
また、刻々と蓄積されるデータは、過去の状態と都度比較しながら農作業にフィードバックできるため、年々生葉の品質が向上しています。