

沖縄県 宮古島市
宮古島マンゴー農園アートオブティダ
台湾からマンゴーの苗木を導入し、初めてハウス栽培を始めて45年ほど、今では日本一の生産地となったここ宮古島で、毎夏欠かさず収穫を続けている老舗マンゴー農家です。国産マンゴーの草分け的存在だった父の後を継ぎ、現在は私たち夫婦でマンゴーづくりをしています。豊作のときも台風被害のときも、変わらず応援し続けてくださる数十年来のお客様が全国各地にいらっしゃることが何よりの誇りです。これからはインターネットを通じて、より多くの方々に私たちの「てぃだぬっふぁ」(太陽のこども、という意味の方言)をお届けしてゆきたいと思います。
生産者のこだわり
サンゴ礁が育むミネラル豊富な土壌と太陽と潮風と‥南の島の気象条件を最大限に活かして
毎夏、築地など青果市場で「宮古島産」は沖縄県産より高値で取引されます。市場関係者が口を揃えて宮古島産を推す理由として、まず「全国一の生産地であり、全国屈指の栽培の歴史がある」ということがあります。マンゴー栽培の歴史が最も古い沖縄県内にあって最大の生産地。生産の実績は全国一です。我々生産者たちが育んできた栽培技術と出荷実績が市場関係者から揺るぎない信頼を得ています
二つ目は「サンゴ礁の土壌と潮風がマンゴー美味しくする」ということ。美しいサンゴ礁に囲まれた、山がなく川もない平べったい島。ミネラル分が豊富な石灰岩土壌や、常に潮風が吹いている環境が香り良く味わい豊かなマンゴーを育ててくれます。
さらに、他地域の国産マンゴーのほとんどがボイラーなどでハウスを加温して育てる促成栽培なのに対し、私たちは燦々と降り注ぐ太陽の光と温暖な気候を活かし、天然の気象下でゆっくり、じっくりマンゴーを育てます。お客様によく「味が濃い!」と言われるのはこうしたことが理由だと考えています。
マンゴー栽培は「樹と相談しながら」‥心を通わせ手入れしています
夏の収穫期も後半になると、収穫しながら来季のための剪定作業を始めます。いくつもの台風が訪れるたびに暴風対策を行ってマンゴーたちを護りつつ、実をつけるための新しい枝を育ててゆきます。新芽が大好きな虫たちから守ってあげること(防除)も大切な作業です。
冬、温暖な宮古島でも気温が15度を切る時期が数週間あり、これが花芽が形成される最も大切な気象条件です。早春、本土で桜が咲く時期、宮古島ではマンゴーが満開を迎えます。私たちの園では、蜜蜂がぶんぶん羽音を立てて花の中を飛び回り受粉してくれます。
宮古島が海開きを迎える頃、花芽には小さな小さな実が。マンゴーは一つの枝に何千という実をつけますが、自然に落ちたり、色づきの良くないものを摘果して、最終的に残った1玉があの大きな果実になるのです。
初夏にもなれば殺人的とも言われる宮古島の日差し。強すぎる紫外線から果実を守り日焼けを防ぐため、マンゴーひと玉づつに袋掛けをしてゆきます。袋ごしに適度な日射を受け、害虫からも守られて、美しく輝く完熟マンゴーに育っていきます。
私たち父の教えにしがたい、樹勢の強いマンゴーの樹をコントロールしつつ、一本一本の「樹と相談しながら」、心を通わせて誘引・剪定などの手入れをしています。
宮古島の畑から毎朝収穫したてを発送。新鮮な美味しさは直送ならでは
収穫期、日中ともなればハウスの中は40度以上の暑さになるため、収穫は毎日早朝から行います。収穫ピークを迎えると一日で1トン(約3000個)超えにもなりますが、選果場に運ばれたマンゴーはすべて、その日のうちに私たち自身の手でひとうひとつ丁寧に選果、箱詰めして出荷します。
マンゴーは完熟の果実の美味しさをそのままお届けするために、「クール冷蔵」の航空便で発送しています。お手元に届いたときが、食べ頃です。