

山梨県 山梨市
グルペットぶどう園
牧丘町という少し標高の高い地域で、ワイン用ぶどうを専門に作っております。ぶどうは近隣のワイナリー(機山洋酒工業・旭洋酒有限会社)に納入し、ワインとなっています。両社とも、堅実で端正なワインスタイルで、小さいながらも実力派として定評があります。そんなワインの原料生産の一部を支えて、16年目を迎えております。
▶酒類販売管理者標識の掲載内容
①販売場の名称及び所在地 山梨市小原西字今田1047-1
②販売管理者の氏名 山上直
③酒類販売管理研修受講年月日 2023年6月6日
④次回研修の受講期限 2026年6月5日
⑤研修実施団体名 山梨県小売酒販組合連合会
生産者のこだわり

雰囲気が感じられるワインを
ワインは、基本的にはぶどうのみから作られるお酒です。ですので、多かれ少なかれ、ぶどう産地の土壌・気候などの風土が反映されます。また、醸造所内でぶどうからワインへ変化する過程では人間の関与が欠かせず、個人・地域・歴史などの要素も反映されて、さまざまなワインが生まれます。
そういう「自然と人間のいろんな事情が映りこんだ感じ」を専門用語で「テロワール」といいますが、もっとわかりやすく、私は「雰囲気」と呼んでいます。ぶどう園の光や風や雨、醸造所内で過ごす長い時間、それぞれの場所で働く人の思いや考え。「雰囲気」があるワインは、そういうのがなんとなく伝わるような気がします。「このワインならではの雰囲気」が感じられるワインをお届けしたいと思っています。

農薬使用にかんする小さなこだわり
ワイン専用品種のぶどうは多雨多湿に弱く、雨の多い日本で病害を防ぐのは簡単ではありません。山間地なので害虫発生もやや多いことがあります。その中で育てたぶどうも、大房の高級ぶどうにくらべればはるかに単価は安く、しかも収量も多くはありません。作れるのは年に一回。堅実に続けてゆくにあたり「危ない橋を渡る余裕が少ない」という面があります。
したがって減農薬のチャレンジも、あまり先鋭的なことはできません。それでもできることとして、化学農薬のできるだけ効果的な利用法(天候をよく調べた上での散布、耐性菌の出現を防ぐローテーション、規定より濃度を薄める試み、散布量や周囲への飛散が少ない機械の使用など)を考えて行なっています。まずは毎年ワイナリーにぶどうを安定的にお届けすることを第一に、見えにくい小さなこだわりを随所にもちながら、地道に続けております。

きれいで、明朗で、のびのびと
新しい伝染病の流行で「人が集まること」「ともに飲んだり食べたりすること」が制限されるようになりました。そうなってはじめて、これまであまりに当然だった「集まる 飲む 食べる 会話する」ということの意味が少しわかった気がします。これらは楽しいとか気晴らしとかだけではない、かなり切実に必要なものであった、と多くの方が実感されていることでしょう。
ワインは、そういう場でやはり独特の豊かさとか明るさ、気分を上げる何かをもっているように思われます。ワインの「雰囲気」とも通じる話ですが、きれいで、明朗で、のびのびとした空気をその場に与えるものであってほしいと思います。ですので、グルペットぶどう園の畑もそういう場所であり、そこで働く自分もそういうふうに生きていきたいと思っています。
ところで、グルペットとは、自転車ロードレースにおける「後方集団」という意味です。それぞれの事情や任務を抱えて後方を走る選手たちが、周りと協力しながら着実にゴールを目指す姿にちなんで名付けました。難コースでも、ゆっくりでも、焦らず小さなことを積み重ねて進んでゆく所存です。