卵にも旬がある?
2022/05/13
ゴールデンウィークが終わって、まだ部分的に積雪がある新潟の十日町市。
外で越冬することができない豪雪地帯の暮らしは、どうしても冬を乗り越えることが基本でとても重要なんです。
よそものの私は、まだまだ慣れません、、、。

季節がはっきりしていると季節ごとに卵の味も変わります。
もちろん発酵飼料の減量を変えているということもあるのですが、何度もお伝えしていますが、市販の配合飼料などに含まれている保存料、抗生物質・ビタミン剤などを除けば何を与えようと美味しい卵を産んでくれます。
そのためのチキントラクター(移動式鶏舎)ですから、エサよりも新鮮な草や虫、土壌中の有用微生物などがいかに大切か、そのためにどんな頻度で移動していくかというのがポイントになります。

草がある季節もあれば雪で土すら見えなくなる期間がある、、、。
全国屈指のお米どころですからお米を生産されている農家さんが、暖かい季節にどれだけ稼げるかも冬を越せるかどうかが決まるということもあるように見えています。

家畜や家禽などの畜産は、当たり前ですが、生き物の生命を任されているわけですから、自分たち家族だけが冬を越せばいいというわけではありません。
3、4mもの自宅周囲の積雪は、いろんな悪影響もあり人間にとっても簡単な季節ではないんです。引きつづき鶏にとっていい環境を求めていかないとなぁと、思っています。
数年以内には新しい場所を見つけて移動しているかもしれませんね。

あたたかいシーズンの飼養スタイルになってしばらくの間は、産卵率が下がりました。キツネなど野生動物の動きも活発だったこともあるのですが、予定よりかなり遅れが出たお客様には大変ご迷惑をおかけしました。

チキントラクターを圃場に配備、期間限定キャンペーンの終了、原油高などの影響も考えて価格の見直し・・・。
いろんなことを変えなくてはならないタイミングを迎えたということを感じています。
一年中意識している鳥インフルエンザに加え、新型コロナ、戦争…。

一体何がどうなって行くのか全く見えないと感じながら、何よりも人々が心の豊かさをなくさないことが大事だと思っています。値上げしてでもそういうもののためにできることをこれからも考えていきたいと思います。

ようやく安定して産み始めたチキントラクターの鶏たちと、烏骨鶏のひよこ。(日齢15 ← 死んでるわけじゃないですよ?笑)

この投稿をした生産者

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