この度は、私たちが育てる養殖鰤を救って頂き、本当にありがとうございました。

今月中旬から八代海で発生した赤潮ですが、現在は細胞数も減少し、毎日行われていた細胞数検査も終了するレベルになりました。また、先週末から養殖魚への餌やりも解禁され、日常の様子に戻りつつあります。

一時は海が着色するほど高濃度の赤潮が養殖生簀のある入り江でも確認され、アジなどの死骸が発見されましたが、獅子島近海での赤潮の発生を確認してから一斉に行った養殖生簀の移動、沈下対策により大きな被害がでることはありませんでした。

実際に入り江まで赤潮が到達している状況を見ると、養殖業者一丸となり、この対策を迅速に行えたことが何よりも被害を最小限に食い止められたと考えております。

また、出荷用生簀に入れていた鰤も島民の皆さんのご協力のもと1日数十匹のペースで水揚し加工することができ、ほとんど死なすことなく、皆様の食卓にお届けすることができました。

先がどうなるかわからない状況での作業が連日続いておりましたが、皆様が投稿してくださった内容やお写真を拝見し力を頂いておりました。まだ返信ができておらず恐縮ですが、これより順次返信させて頂きたいと思います。

今回、多くの皆様に支えていただきながらこの危機を乗り越えされたこと、改めて御礼申し上げます。

赤潮は一晩・数時間で潮の流れに乗り一気に広がり甚大な被害を及ぼす自然現象です。数年前に獅子島でも養殖鰤が甚大な被害を受けましたが、被害を受けてから対応するのでは手遅れで、死骸を処理するのみの取り返しがつかないような事態を招いてしまいます。

今回当方からのSOSに対して迅速にご対応いただいた食べチョクのスタッフの皆様にも大変感謝しております。

皆様からいただいたご支援と応援を心にとめ、これからも美味しい海の幸を提供できるように精進してまいりたいと思います。