「あじめコショウ」は岐阜県中津川市福岡地区で、約400年前から栽培される野菜です。コショウと名が付いていますが、この地域ではトウガラシをコショウと呼んでいて、トウガラシの一種です。一方、「あじめ」については諸説ありますが、地域内を流れる付知川に生息するアジメドジョウに外観形状が似ていることから、アジメドジョウに似たコショウ(トウガラシ)として、「あじめコショウ」と呼ばれるようになりました。
本種の特徴として、一般的なトウガラシに比較して3~5倍という辛さが挙げられます。この辛さは風味と表現できる食味品質であり、これに魅了されて愛好家組織「好辛倶楽部」には、200名以上の会員が集うこととなりました。なお、「あじめコショウ」は、品質面の特徴と栽培の歴史をもとに、岐阜県の飛騨・美濃伝統野菜認証を受け、青果から加工品までさまざまな用途で生産出荷されています。