
【今が旬の桃が100倍おいしくなる!】あなたが知らない桃の秘密を徹底解説!
夏が近づくと、様々な場所で見かけるようになる桃。
その魅惑的な香りとあま~い果肉は思わずほっぺたが落ちそうになるほど。私たちを幸せな気持ちで満たしてくれます。
今日はそんな桃が100倍おいしくなる、「桃の秘密」を徹底解説!
産地ごとにどんな違いがあるの?一番おいしい状態で食べるコツは?そもそも桃って何で"桃"っていうの―?
実は知らなかった、あなたが知らない奥深い桃の世界へご案内します。
目次
1.なんで「桃」って名前なの?
2.桃ってどんな植物?
3.実は古い桃の歴史
4.100種類以上!?多種多様な桃の世界
5.どこを思い浮かべる?桃の名産地
6.知ってた!?世界の桃事情
7.おいしい桃の選び方
8.おすすめの保存方法
9.おいしく食べるコツ
10.桃を食べると…
11.最後に
なんで「桃」って名前なの?
普段何気なく呼んでいる「桃」という名前。その語源をご存知ですか?
実が赤いことから「燃実(もえみ)」が転じて「桃」となった説や、実が多く成るために「百(もも)」や「実々(みみ)」が転じて「桃」となった説など…。10種類以上の説があるとされています。
桃ってどんな植物?
桃はバラ科の植物です。3月から4月にかけて、きれいなピンクの花を咲かせ、6月頃から実をつけ始めます。
各品種の旬が平均して1週間ほどと非常に短いのも特徴的で、生産者さんはこの1週間のために1年を費やします。
季節の移ろいとともに変わる旬の品種。生産者さんの全てのこだわりと想いが詰まっていると考えると、よりおいしく大切にいただきたくなりますね。
実は古い桃の歴史
桃の原産地は中国です。縄文時代には日本に伝わっていたと考えられており、江戸時代には食用として本格的に栽培されるようになりました。
昔話「ももたろう」に登場することをみても、古い時代から親しまれてきたフルーツだとわかります。
現在栽培されている品種は明治初期に伝わってきたものが多く、それらを元に現代も多くの新品種が開発されています。
100種類以上!?多種多様な桃の世界
桃にはさまざまな品種があり、その数はなんと100種類以上!それぞれの品種を大きく分けると以下に分類されます。
白桃系
特徴
その名の通り果肉が白い種類です。甘みが強く、酸味は少なめ。濃い甘さの品種が多くあります。
代表品種
黄桃系
特徴
その名の通り果肉が黄色い種類です。甘みと酸味のバランスが良く、コクのある濃厚な味わいの品種が多くあります。
代表品種
ネクタリン
特徴
ネクタリンは「ズバイモモ」の英名。桃に分類されますが、果皮の表面の産毛はなくツルツル。
甘さと酸味のバランスが絶妙で、特有の風味が楽しめます。
代表品種
ワッサー
特徴
ワッサーは桃とネクタリンのハーフ。長野県で生まれた種類です。通常の桃よりやや小さめで手軽に食べられます。
硬めで引き締まった果肉をしており、サクサクッとした食感。生産量がまだ少ないため、ぜひ産地からお取り寄せしたいフルーツです。
蟠桃(ばんとう)
特徴
なんといっても、UFOを思い起こさせる平たい形が特徴的な種類です。強い甘みの中にほのかな酸味・渋みを感じることができます。
栽培の難しさから生産者が少なく、なかなか出会えない希少な桃です。
代表品種
どこを思い浮かべる?桃の名産地
あなたにとって、桃の産地といえばどこを思い浮かべるでしょうか?
"名産地"と呼ばれる県は、いずれもその土地ならではの気候と農家さんの高い生産技術によって、絶品の桃をお届けしています。
日本一の桃の王国「山梨県」
年間生産量
約3万4,000トン
有名な品種
なぜ名産地?
国内No.1の生産量を誇る山梨県。桃を筆頭に、ぶどうやさくらんぼなども有名なフルーツ王国です。
桃の栽培には日光が必要不可欠な中、山梨県は全国一の日照時間を誇る県。太陽の光をたっぷり浴びることでおいしい桃が育ちます。
また、古くから桃の名産地として培ってきた栽培技術の高さも山梨県ならではで、品質の高い桃を楽しむことができます。
"無袋栽培"で太陽の光をたっぷり!「福島県」
年間生産量
約2万4,300トン
有名な品種
なぜ名産地?
桃は暖かい土地を好みます。福島の主産地はいずれも盆地のため、強い日差しが降り注ぎ、桃の樹がしっかり生育するため、甘さたっぷりの桃が仕上がります。
また、無袋栽培(果実に袋をかけない栽培方法)が主流のため、桃に日光がたくさん当たり、色の濃い桃ができます。
スター品種が続々登場!「長野県」
年間生産量
約1万600トン
有名な品種
なぜ名産地?
長野県も雨が少なく日照時間が長いため、桃の生育に適した気候です。
千曲川や犀川流域を中心とした水はけのよい土壌や、盆地ならではの昼夜の寒暖差も桃栽培にぴったり。甘みがぎゅっとつまったおいしい桃を育みます。
また、新品種の開発にも力を入れており、「有名な品種」で紹介した品種はすべて長野県生まれの品種です。
美しい純白の桃「岡山県」
年間生産量
約5,620トン
有名な品種
なぜ名産地?
「ももたろう」のイメージが強い岡山県。瀬戸内の穏やかな気候がおいしい桃を育みます。
実は白桃の名産地で、多くの白桃のルーツは岡山県にあります。岡山は桃に直射日光を当てない「有袋栽培」が主流のため、純白の美しい桃ができるのです。
知ってた!?世界の桃事情
桃が大好きなのは日本人だけではありません。
先ほど「桃の原産地は中国」といいましたが、中国をはじめとしたアジア圏はもちろん、欧州や北米、南米など世界各地で愛されています。
ちなみに日本は桃の生産量で見ると世界第8位。1位は中国で2位がスペイン、3位がイタリアと続きます。(※出典:公益財団法人中央果実協会)
一方でこんなにも多品種を育てている国は日本以外なかなか見かけません。
夏~秋にかけて、週変わりで目まぐるしく様々な品種を味わえるのは、この国ならではの贅沢かもしれませんね。
小噺「世界と日本で違う!?桃のイラスト」
あなたは「桃」と聞いてどんなイラストを思い出しますか?
多くの方は、以下のように葉が下についており、上に向けて先が尖ったイラストを思い浮かべたのではないでしょうか。
実は、これは日本ならではと言われています。世界の多くでは以下のような、葉が上についたイラストが主流です。(海外製のiPhoneの桃の絵文字も同様に葉が上についています)
なぜ日本だけ葉が下についたイメージが定着したのか?
それは、昔話「ももたろう」の影響が大きいといわれています。ももたろうは葉を下側に置いた桃がパカッと割れて誕生しますね。
幼少期に誰もが読んだ絵本が、意外なところで日本国民ならではのイメージを作っていたのです。
おいしい桃の選び方
せっかく買うなら、一番おいしい実を見極めて買いたいもの。実際に手に取って購入する際は、ぜひ以下の点を確認してみましょう。
- 重さ:持った時にずっしり重みを感じられる
- 形:縦横のバランスがよく、全体的に丸みのある形
- 色:果皮が鮮やか
- 表面:果皮の表面に産毛が残っている
おすすめの保存方法
桃は冷気によって本来の甘さが奪われるため、常温で保存するのがおすすめです。
またエアコンや扇風機など風が当たる場所では水分が奪われ、桃の最大の魅力であるジューシーさが失われてしまいます。
そのような場所は避け、可能であれば1玉1玉紙などで包んで保存するようにしましょう。
おいしく食べるコツ
桃は食べ頃の見極めと食べるまでの扱い方で、おいしさが大きく変わります。
以下2つの点を守り、産直ならではの一番おいしい桃をお召し上がりください。
追熟(ついじゅく)させる
多くの桃は、食べ頃の少し手前に収穫されたものが届きます。
そのため、お客様の手元で追熟(ついじゅく:追加でしばらく熟させること)させることで、その桃が一番おいしい瞬間に楽しむ事ができるのです。
やり方は簡単、常温で置いておくだけ。特別な対応は全くいりません。以下のポイントをチェックし、"真の食べ頃"を見極めてご堪能ください。
香り
追熟が完了した桃は、驚くくらい強い甘い香りを放ちます。鼻を近づけなくてもわかるくらい、いい香りが漂ってきたら、それは桃からの「食べ頃だよ!」というおしらせです。
硬さ
桃はおしりの方から熟していきます。おしり側が指で押せるくらい柔らかくなってきたら熟してきた証です。
※品種によって異なる場合があるため、商品に同梱されているパンフレットなどもご参照ください。
食べる直前に冷やす
先述の通り、桃は冷気で甘さが落ちてしまう果物。そのため、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れましょう。
また、水に濡れると鮮度が落ちやすくなってしまうため、洗うのは食べる直前がおすすめです。
桃を食べると…
一口食べれば果肉がとろけ、あま~い果汁が口いっぱいに広がる桃。
実は香り成分である通称「ピーチアルデヒド」には、緊張を和らげてリラックスさせ、幸せを感じさせてくれる効果があるとされています。
美しく愛らしい見た目、ほっぺたがとろける味わい、濃くてあま~い香り。五感でたっぷりおいしい幸せを楽しんでくださいね。
最後に
普段当たり前にスーパーで見かける桃も、実はこんなにも様々な秘密を秘めていたことを知っていただけたでしょうか。
鮮度が命の桃。食べチョクにはその時期最旬の採れたて品種がたくさん揃っています。
ここまで読んだあなたはもう桃マスター。きっと今が旬の桃が食べてみたくて仕方がないはずです。
―ようこそ!奥深い桃の世界へ。
乞うご期待!まだまだ続く桃特集
夏の一大フルーツ、桃。食べチョクではその魅力を最大限お楽しみいただくため、様々な情報を発信していきます。
今後も続々と新しい特集ページが公開予定ですのでお楽しみに!
現在公開中の特集はこちら!
夏の桃ラボ ~食べチョク 大人の自由研究~ もっと知りたい!桃のこと
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