【おいしさの見極めは○○!?】果汁たっぷり!秋冬のフルーツ「みかん」のヒミツを大紹介!

2024/09/19 更新

気付けば夏も終わり、いよいよ秋冬の大人気フルーツ、「みかん」の季節がやってきました。

まだ残暑が残る初秋に爽やかな酸味を求める方もいれば、こたつを出す頃、家籠りのおともに甘いみかんをお求めの方もいるかと思います。

今日はそんなこれから旬を迎える「みかん」のおいしいヒミツを徹底解剖!

幅広い柑橘類の中でも一般的に「みかん」と呼ばれる、「温州みかん」について注目してご紹介します。

みかんの起源

みかんの始まりは約3000万年前。インドのアッサム地方が原産地と言われています。日本には中国を経由して入り、肥後(熊本県)や紀州(和歌山県)、駿河(静岡県)などで盛んに栽培されました。

富士山とみかん

江戸時代になって交通の便が便利になってからは、全国に普及し、特に正月には必須の果物としてその名が知られていきました。

コラム:鏡餅の上には何故みかん?

鏡餅

正月=みかん。そのイメージが鏡餅の上にみかんが置いてことから来ている方も多いでしょう。なぜ、鏡餅の上にみかんを置くかご存知でしょうか?

実はみかんは「橙(だいだい)」の代用。 橙もミカン科の果物で、家が“代々”続くようにという意味が込められています。

また、橙は冬~春になっても実が落ちず、枝についたままの果物。この意味でも一家が代々引き継がれますように、長寿でありますようにという願いが込められているのです。

「温州みかん」なんて読んでる?

温州みかん

今となっては一般的にもよく見る「温州みかん」の文字。「おんしゅうみかん」と読んでいる方はいませんか?

実は正しい読み方は「うんしゅうみかん」。その由来は、日本ではなく中国にあります。 中国の有名な柑橘の産地である、浙江省の温州市にあやかって、その名がつけられました。

温州市は中国の中でも名高いみかんの名産地。そんな名産地のような立派な素晴らしいみかんであるようにという祈りが込められています。

おいしさの見極めで大事なのは…ズバリ"収穫時期"!

「甘いみかんが好きなのに、酸っぱいみかんに当たってしまった」…そんな経験はありませんか?そのまた逆も然り。

実はこの味の違いを一番左右するのは収穫時期。みかんは時期によって4つの特徴に大別されます。ぜひ自分の「おいしい!」に一番合った時期のみかんをお楽しみくださいね。

みかんチャート

極早生(ごくわせ)

極早生みかん

10月初旬~10月末。

特徴

皮をむいた瞬間のみずみずしく爽やかな香りと、キレのある酸味が特徴です。運動会シーズンに好んで食べられます。さっぱりした後味は、まだ暑さの残る時期にぴったりです。

代表品種

  • 日南1号:程よい酸味と優しい甘味、酸味が苦手という方にも、おすすめです。
  • YN-26:爽やかな酸味と濃厚な甘味、すっきりとした後味が美味しいみかんです。

極早生みかんを見る

早生(わせ)

早生みかん

11月初旬~11月末

特徴

甘みと酸味の深みのある味わいの"早生"。果皮は橙色をしています。大変多く生産されており、もっとも馴染み深いみかんです。

代表品種

  • 宮川早生:丸みのある形と、甘く濃厚な風味が特徴。早生みかんの代表的な品種です。
  • 興津早生:甘味が強く、穏やかな酸味で濃厚な味わいが楽しめます。

早生みかんを見る

中生(なかて)

中生みかん

12月10日~12月20日頃

特徴

酸味が抑えめで甘みと芳醇な香りが魅力。果皮は濃いオレンジ色で、皮がむきやすく食べやすいのが特徴です。日持ちがよく贈り物としても適しています。

代表品種

  • 片山温州:酸味は少なめで甘味が強く非常に濃厚な味。皮がむきやすくて、日持ちがよい品種です。
  • 肥のみらい:ほどよい甘味と酸味を持ち、果汁が多くジューシーです。

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晩生(おくて)

晩生みかん

12月20日頃~

特徴

甘くこってりした食味が特徴の"晩生"。収穫後貯蔵保存され、甘みを強めてから出荷されます。果実は大きく、甘みが濃厚なみかんです。貯蔵性が高く最も遅くまで食べられます。

代表品種

  • 青島温州:早生みかんより一回り大きく見栄えがあります。手でむきやすく、コクのある甘さが人気です。
  • 寿太郎温州:もともと甘みの強い品種ですが、収穫した後、熟成させることで酸味が抑えられ、より濃厚になります。

晩生みかんを見る

おいしいみかんの見分け方

1箱にたくさん入って届くみかん。どの子が一番おいしいのかしら?そんなあなたへ。生産者さんにおいしい実の見分け方を聞きました。重要キーワードは「菊みかん」。

菊みかん
写真:山口県 岩国市 灘柑橘研究会さん

菊みかんとは、表面がぼこぼこになって菊の花のようになったみかんのことを指します。でこぼこの形が菊の花に似ていることからその名がつきました。

市場では2級品扱いにされてしまうことが多いのですが、当たったらラッキー!甘みと酸味がうまく凝縮されていて濃厚な味を楽しめます。

要因はいくつかありますが、特に乾燥する年や土地で夏場の水分ストレスがかかることにより出来るものだそう。その分養分を蓄えているため、見つけたら即買い!即実食!です。

産直だから出会いやすい!?知られざる菊みかんもぜひ探してみてくださいね。(※品種によって特徴が異なる場合があります)

箱買いしても腐らせない!保存のコツは?

箱買いしたみかん、1粒も腐らせずおいしくいただきたいですよね。

みかんは高温多湿を嫌うフルーツ。長持ちをさせるには冷蔵庫の野菜室に入れ、さらにポリ袋で1個ずつ保存するとよいでしょう。

木箱に入ったみかん

対応が難しい場合は、段ボール箱の上に新聞紙を置いたり、木箱に入れて、暖房が効いていない場所においておくと同じような環境を作れるため長持ちしやすいです。

名産地ではこうしている!みかんのむき方

みかんを剥く様子

多くの方は上の写真のように、ヘタもしくはお尻から皮をむき、すべてむき終わってから房をもいで食べる方が多いのではないでしょうか。

和歌山剝き

実は、みかんの名産地・和歌山県では、「和歌山むき」と言われる独特のむき方があります。別名「有田むき」とも言われ、多くの和歌山県民はこのむき方をしているそう。

和歌山むきとは、上の写真のように皮ごと4等分するやり方で、実は従来のむき方よりも早く、手が汚れずにむけます。

和歌山むきのやり方

  • 1.みかんのお尻に指を当て、皮ごと2等分する
  • 2.2等分された実をそれぞれまた2等分(=1欠片4等分の大きさになる)する
  • 3.それぞれの欠片の皮をむいて食べる

コラム:みかんを食べると手や足先が黄色くなる?

みかんを剥く

みかんを食べすぎて手足が黄色くなった!そんな経験はありませんか?これはみかんによって体内で増えたカロチンの一部が余分なものとして汗と共に排出されるのが原因です。

体内で異常が起きているわけではなく、手を洗ったり、時間が経ったりすれば消えるので安心してくださいね。

美味しく食べるレシピ

素材そのものの味をダイレクトに楽しめる生食をした後、たっぷりあるみかんでアレンジレシピも楽しみたい!

そんなあなたへ生産者さん直伝のアレンジ方法をお教えします。

フレッシュ柑橘のサングリア

サングリア
※イメージ

緑の里りょうくんさん「皮をむいて輪切りにしたみかんと、レモンなどの柑橘類と「てんさい糖(お好みで)」を赤ワインとともに広口のボトルに入れ、冷蔵庫で反日~1日。簡単サングリアもどきができます。」

ミカファームさん「サングリア!みかんをワインに漬けて飲むと美味しい。炭酸水で割っても!」

完熟みかんの冷凍アレンジ

冷凍みかん
※イメージ

中尾農園さん「皮を剥いて冷凍します。みかんのない時期にアイス感覚で食べるとおいしい!」

秋冬の王道フルーツ、みかんを楽しんで!

箱入りみかん

馴染み深いフルーツ「みかん」ですが、実はあなたの知らない特徴をたくさん秘めていたことを知っていただけたでしょうか?

巡る季節とともに味わいも変わり、おいしい食べ方も千差万別。ぜひ果汁たっぷりの旬のみかんをお楽しみください!

食べチョクのみかんを見る

寒い季節の“おまもりおやつ”みかん

元気のみなもと!温州みかんラボ

冬はこたつでみかん。昔ながらの季節の風景ですね。

こたつの上には、ちょこんと みかんの山。ちいさな子どもも、おばあちゃんも受験勉強や仕事を頑張る大人も、
すっと自分で皮をむいて、パクッと食べられる。

すっきりとした酸味で、元気を補充。とろける甘さで、リラックス。
あわただしくなる年末や、体調を崩しがちな寒い季節の”おまもり”にちょうどいい。
置いておけると、私も安心、置いてあると、家族も嬉しい。いつの間にか、みかんの皮が山盛りに。

秋冬の家族の真ん中にいつもある、魔法のような”みかん”で、寒い季節も元気に楽しく過ごせますように。

温州みかん特集はこちら

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