

福島県 いわき市
ファーム白石
福島県いわき市の農家、白石長利です。主に冬野菜を中心とし、米も栽培しています。
夏井川という大きな川に面した先祖代々受け継がれてきた畑で、冬でも雪が降らず乾燥気候な海側の気候と、平成元年まで大水&氾濫を繰り返してきた肥沃な大地を活かし、平成13年からMOA自然農法(無農薬&無化学肥料)栽培を実践しています。
100年後、200年後もこの土地で農業ができるような取り組みを、微力微動ではありますが、踏ん張り続けます。
生産者のこだわり
厳しい自然環境だからこそ、丈夫で強い野菜ができる
土の養分が多く様々な作物が栽培されるいわき市で、8代続く農家。それがファーム白石です。
平成13年からは無農薬・無化学肥料によるMOA自然農法を行っています。
雪があまり降らず降水量も安定しているため1年中収穫ができ、また山から冷たい風が吹きおろしてくる厳しい自然環境が、野菜たちを丈夫に強く育ててくれます。
ファーム白石のMOA自然農法
ファーム白石は、温室栽培と米、野菜全般の複合的な農業をやっています。
具体的にはトマト、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、大根、白菜、じゃがいも、サトイモなど様々な野菜を栽培しています。
いわき市は長い日照時間と寒い風が有名で、寒さに耐えることで甘みが増しその味はとてもやさしいと評判です。
自然農法で栽培する野菜は、成長する早さが一株ごとに異なります。そのため栽培に時間がかかりますが、収穫できる期間も長くなるため、旬な野菜を長い期間提供することができます。
旬に収穫することでより美味しくなる
野菜の美味しさは、無農薬であることだけじゃなく、旬であることが重要です。
ファーム白石では、その土地に合った農作物を育てて、旬の時期に収穫することをとても大切にしています。
また自然農法では育つスピードは遅くなるため天候などによるリスクは高くなりますが、味や品質は自然農法のほうが安定しています。
人と人が繋がる拠点のような畑に
震災直後には、大切に育ててきた野菜を収穫することもできず、その後の原発事故による風評被害にも悩まされました。
そうした中、一番悔しかったのは「人が来なくなってしまったこと」でした。
いろいろなイベントに参加する中で繋がった方たちからの応援にも支えられ、現在では通常の状態で農業を続けられています。
食という字は、「人」を「良くする」と書きます。
野菜を提供する生産者として、できる限り多くの人とのつながりを大事にしたいと考えています。
生産者と消費者とのつながりを大切に、四季の旬な野菜を食べにいろんな人たちが集まってくる、そんな畑にしていきたいと思います。