

岡山県 岡山市北区御津
種と「固定種」野菜の農園 月と星
岡山県南部の里山でバイオダイナミック農業で自家採種した種から、年間100品目近い固定種野菜を育てています。四つの「無」= 完全無農薬・無化学肥料・無動物性堆・無種子消毒を実践し、太陽や惑星、月がもたらすエネルギーを最大限活用しています。宇宙全体の調和のなかで、自然本来の機能を備えた健康な土壌で育った、滋味溢れる四季折々の固定種野菜をお届けします。
生産者のこだわり

世界的に営まれているバイオダイナミック農業を実践!
「バイオ」=「生命」が「ダイナミック」=「躍動」する「農業」
オーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーが提唱した、作物本来がもつ「生命力」を重視し、宇宙のエネルギーを取り込む有機農業です。
世界で最も厳しい有機認証の一つである「デメター」の認定農業であり、製薬・化粧品会社のDr.ハウシュカやヴェレダ、エジプトのセケム農場もバイオダイナミック農業から生まれました。日本ではシュタイナー哲学は教育分野で広く知られています。
農園を一つの有機体とみなし、農園内で培土や腐葉土からほとんどの種まで全て自家製。地球のリズムに合わせて一日の作業を行い、太陽による季節の影響のみならず、月や惑星と植物との関係を大切にし、種まきカレンダーに沿って野菜を育てています。
畑には滋味あふれる固定種野菜のみ!
固定種野菜とは農家が昔から自家採種をしながら栽培してきた野菜です。50年ほど前までは、この固定種野菜や在来種がごく一般的に栽培され、八百屋さんで売られていました。しかし、現在では人為的に品種改良された交配種(F1)と呼ばれる野菜が市場を占めています。F1品種は大量生産・大量消費社会の需要に叶った周年栽培を可能にした野菜であり、必ずしも味は重視されていません。
固定種野菜は地域の気候風土の中で、選抜淘汰され、その地域にあった特性で固定化されてきました。だから身体が必要としている旬の栄養と滋味があります。「月と星」では、この生命溢力れる固定種と在来種野菜だけを年間100品目近く育てています。
自家採種で種を繋いでいます!
日本の野菜の種の自給率はわずか10%と言われています。
良質の種なくしては、良質の野菜は育ちません。「月と星」では既存の固定品種(在来種を含む)をバイオダイナミック農業で育成、採種することで種子を本来の姿に戻しています。現在の野菜販売と、近い将来に計画している種子販売を通して、貴重な自家採種できる野菜の普及に尽力し、次世代の人々にこの宝を残していきたいと思います。

大地のために!
「月と星」ではマルチシートと呼ばれるビニールシートを畑に使いません。通称マルチは雑草抑え、地温保持、土はね防止等に効果があり、使用するとしないでは同じマンパワーで耕作可能面積が倍になるとさえ言われます。しかし、土を動かすことは天体からの諸力を取り込み追肥のような効果があります。土を、大地を癒すことが出来るのです。
野菜の梱包は、環境への配慮から、ビニール袋は使用せず、リサイクル資材を用いています。
「月と星」が抱く大地への思いを、毎月実施している国際的アクション「“大地のために~Heal our Planet with Hallelujah 500!」で世界中の人々と共有しています。どなたでもどこからでも参加できます。
詳細情報
経歴・沿革
アメリカのシュタイナー学校での教師経験から、食の教育に及ぼす多大な影響を知り、シュタイナー教育と同じ哲学から生まれ、世界で最も厳しい有機認証の一つ「デメター」を持つバイオダイナミック農業に関心を持ち始める。
2008年3月 イギリスのバイオダイナミック農業研修に踏み切る。
研修農園で食べたエネルギー溢れる固定種野菜の味に「野菜って本当はこんなに美味しかったんだ!」と感動し、元気をもらう。この様な野菜を多くの人に食べてほしいと、農家になる決心をする。
2010年7月 イギリス・バイオダイナミック協会認定書を取得し、研修終了。
2年半の研修で種採りも経験。その楽しさにのめり込み、「良質の種なくしては良質の野菜は育たない」ことに気づく。また現在の種の危機的状況を知り、採種についてさらに学ぶことを決める。
2010年8月~ 採種と育種をバイオダイナミック農業の本場ドイツの種苗会社と育種家のもとで学ぶ。またこの間、イギリスやドイツの農家で3ヶ月間、調教をふくむ牛耕や馬耕を経験。
2011年11月 野菜の繊細な味を最大限に生かせるのが日本料理であり、それがわかるのが日本人であるとの思いと、多くの食料を輸入する日本が持つ世界での影響力を考え、日本での就農を決め、帰国。
2012年 国内の有機農業、自然農法、無肥料栽培、バイオダイナミック農業の農家と、育種機関で稲作・畑作・採種を研修しながら、就農地を探す。この間、無肥料栽培の可能性と動物性堆肥を使わずに育った野菜の美味しさを知る。また、日本に有機種苗を専門とする種苗会社がほとんどなく、固定種野菜の激減に危機感を募らせる。と同時に、有機栽培で採種した種子の高い需要を知る。
2013年2月 10回目の岡山訪問で岡山市北区御津に家が決まる。
2013年3月 「種と固定種野菜の農園 月と星」を設立。
2013年7月末 「旬の固定種野菜セット」の宅配販売開始