北海道 磯谷郡
圡根土芽農園
中竹英之
私達は北海道に住んでいます(移住)。自然に恵まれとても豊かな蘭越町豊国と言う地域になります。周りを見渡せば広大な山々が360度聳え立ち。後志地区のシンボルでもある『羊蹄山』をみることも出来ます。春には冬の雪解け水が里山の川に溢れ、『尻別川』へと繋がります。この尻別川は羊蹄山を大きく迂回し幾多の川と合流して、海に注ぎます。春から秋にかけてヤマベ、イワナ、アユ釣り、山には山菜や木ノ実、きのこなど季節を彩る花々達が私達を楽しませてくれます。そして秋、尻別川には『鮭』が俎上して産卵期を迎え、『いのち』が巡ります。そんなこの地蘭越町豊国であるからこそ農業をするなら『自然栽培』がしたいと思い営んでおります。
生産者のこだわり
種から
まず種の選別をして、初めて播種をする事。種も一つ一つ違うんです。大きさや形、色、本当にさまざま。『この種はどんな形や、色、味になるのだろう?よろしくお願いします』と、そんなイメージと願いをかけながら待ち望みます。
やがて、種から出た芽は、とてもかけがえのない『新しいいのち』の芽として伸びて行きます。
循環と共存
自分たちの住んでる土地にあるものを使う。循環させる。毎年草刈や、薪割りで出る木の木端などを堆肥場に集めます。その中で虫や微生物が生活して育ち、増えていきます。土を掘り返すとそこは土中生活者でにぎやかなものです。ついつい『楽しそうで何よりだ』と感じます。この子達は野菜を育てる上でとても大切なパートナーになります。簡単なことではありませんが、『育てる』は植物だけではなく、『土』にもとても大切な事として向い合っています。
北国の気候と味のつながり
北海道ここ雪国では、寒暖の差がとても厳しい地域になります。しかしこの『寒暖差』がゆっくりと甘味、酸味、旨味を熟成へと向かわせます。これにより、より一層トマト(野菜など)の味を際立てます。これはこの地の特色であり、気候がもたらす最幸の送りものです。寒暖差地域でしか味わえないトマトです。そして、我流自然栽培。化学の物には頼らない方向で、安心して誰もが『うまく』食べていただけるように、トマト(野菜)と対話しながら手塩にかけ共に育ちあげます。是非一度ご笑味くだされば幸いです。