千葉県 香取市一ノ分け目
水神ライスセンター
私ども水神(すいじん)ライスセンターは、千葉県北総地域の水郷地帯に在ります。
古代6千年前は広大な内海「香取の海」が形成されていたと伝えられており、ミネラルを含んだ芳醇な土壌と、温暖な気候に加え鹿島灘から吹き寄せる親潮の涼風により、稲作には大変適した地域です。
そのため、江戸時代より干潟事業が進められ、現在では関東一の米どころとなっています。
水神(すいじん)ライスセンターでは、地域の農業発展のため、スマート農業化等の近代化を進めるとともに、土壌改良や微生物を活用した稲づくり等々、おいしさにこだわった米作りにも取り組んでいます。
生産者のこだわり
水郷という地の利を活かしたお米作りをしています。
私たちが米作りをする千葉県北総地域の水郷という土地は、ミネラルなどの栄養分が豊富に含まれた土壌や水、鹿島灘から吹き込む涼風とお米作りに最適な温暖な気候に恵まれています。
その環境で育てたお米は、炊き上がりのつやと香り・ほんのりとやわらかい甘みをお楽しみいただけます。
私たちが作るお米は”玄人も唸るほどの絶品”ではありませんが、
「自分の子供や家族に自信を持って、安全で安心なものをいつまでも食べてもらいたい」
という思いでお米作りをしています。
減農薬・減肥料でお米作りをしています。
3点の取り組みをして、減農薬・減肥料でのお米作りをしています。
①生育状況等のデータを基に、農薬や肥料の使用量を決めています。
②環境負荷が低く、自然由来の肥料(光合成細菌)を追肥に使用しています。
③田んぼの周りに生える雑草への除草剤は一切使用していません。
【ご興味、お時間のある方は下記もお読みください】
減農薬・減肥料を掲げていますが、農薬や化成肥料の使用をゼロにすることは難しいです。
それらを使用する理由は下記の通りです。
①田んぼの中に生える雑草や害虫による、お米の生育被害を抑えるため。
②日本の農業が抱える問題の解決と私たち生産者の過度な労力の軽減、環境に考慮しつつ持続可能な産業を維持するためです。
田んぼの周り(畦畔(けいはん)といいます)に生える雑草への除草剤を使用しない理由は下記の通りです。
田植えの時期から稲刈りまで雑草が元気よく生い茂ります。
(梅雨時期~9月中旬の猛暑時期は雑草の成長スピードが早く、この時期の草刈りは身体に堪えます。)
除草剤を使用すると降雨などにより、雑草に付着した薬剤が田んぼへ流れ込むリスクが発生します。
草刈り機での除草をすることで薬害リスクの低減に取り組みながら、お米作りをしています。
ずっと美味しく食べたいから、お米専用の冷蔵庫で保管しています。
お米を1年間通して、美味しく食べてもらう為に12℃以下で冷蔵保存をしています。
お米専用の冷蔵庫で保管することで、食味や風味が落ちることを防いでいます。
ちなみに、、、
①外気温と同等の保管方法(冷蔵庫に入れずに保管)
②お米専用の冷蔵庫に入れ、12℃以下で保管する方法
①②を比較すると食味や風味に20%の差が出ると言われています。
時間が経過し、古米になるにつれて美味しくないと感じてしまうのは、保管方法が大きく関係してきます。
私たちが作るお米は全て玄米の状態でお米専用の冷蔵庫に入れ、年間を通して新米同様のお米をお届けし、味わうことができます。
環境負荷の低い『光合成細菌』を使用
光合成細菌とは、自然界に存在する菌です。
生命体への毒性がなく、自然環境などの生態系に対しても悪影響が無いものをお米作りの肥料(追肥)として使っています。
まず、簡単に説明すると、
①田んぼに植えた、稲が少し大きくなったら光合成細菌を田んぼに投入する
②稲の根が元気になって、根から養分を吸いやすくなる
③化成肥料が少なくても、十分に育つ
④化成肥料の投入量が減るから環境に良い
興味がある方、お時間のある方は下記に詳細を掲載していますので、ご覧ください。(※長文です)
作物を育てて収量を得るには、窒素化成肥料を使いますが、この肥料を作る製造工程で多くのCO2が排出されてしまいます。
耕作地への窒素肥料の過剰な投入による、環境への流出も環境汚染の問題となっています。
そこで、私たちは田んぼにも生息する菌、光合成細菌を培養し追肥として活用しています。
光合成細菌は田んぼのような水が張られた場所、有機物が多い場所、明るい場所を好みます。
自然界に存在する為、生命体への毒性もなく、自然環境などの生態系に対しても悪影響は及ばないものです。
稲の生育過程では悪影響を及ぼす有害物質が出ます。
一つ目は、硫化水素・・・稲の根腐れの原因
二つ目は、メルカプタン・・・土壌の悪臭の原因
この有害物質を”彼ら”は栄養分(エサ)として吸収し、稲にとって必要な成分を作り出します。
一つ目は、アミノ酸・・・作物に必要な栄養分
二つ目は、核酸・・・収量に必要な栄養分
これが、”彼ら”光合成細菌の働きです。
この働きで稲の根が健全になり、土壌や水の養分を取り込みやすくなる為、少ない肥料で成長します。
その結果、窒素肥料を従来の半分の使用量で美味しいお米を作ることができています。
光合成細菌は自然界に存在しますが、追肥として使用するには量が足らない為、酵母を使い培養したものを田んぼに投入しています。
詳細情報
経歴・沿革
2020年10月 地域の農家7軒で農業法人を立ち上げました。