沖縄県 南城市
仲田農園
この生産者は「みやぎ農園青果物出荷組合」からグループで出品をしています
沖縄県の南部の海に近く緑豊かな南城市で小松菜や菜心(チョイサム)など葉野菜を中心に栽培しています。沖縄ではでいごの花がたくさん咲いた年には大きな台風が来る(台風が来る前にたくさんの子孫を残そうとする)と言われているように、人間には予測し得ないことを植物はいつもわかっていて、自然の営みのすごさを肌で感じられることがこの仕事のおもしろいところだと思っています。
種から撒いて収穫まで30~40日かかり、一度収獲したらいったん土を整えて、一から種を撒くという、何度も実をつけるピーマンなどの野菜と比べると手間がかかるなぁと思いますが、収穫を迎えて誰かに食べてもらえるというところにやりがいを感じています。
生産者のこだわり
土地の特性に合わせた土づくり
堆肥は牛糞、鶏糞を使っていますが、この土地の土はじゃーがるといって水はけは悪いが肥料持ちは良いという特性があるのであまり与えすぎないよう、基準値(県の推奨値)よりもかなり少な目にしています。栄養過多のメタボ状態の葉っぱには虫がつきやすいので極力甘やかさないようにしています。
他にEM(有用微生物群)活性液を長年使っていますが、健康な土に撒いていたのであまり効果を実感したことはなく、本当にEMのすごさを実感したのは3年ほど前に購入したハウスの土が死んでいて、植物が育ちきらない、立ち枯れ病という病原菌に侵された状態だったものがEM活性液を巻いたことであ一気に改善された時でした。病原菌自体は植物を枯らせてしまうと栄養を得られなくなるため、そこまで強力な菌ではないはずですが、EMは土の中の微生物のバランスを一気に好転させるほど強い力を持っていることに気づかされました。

夜露がついているうちに収獲する
葉野菜の農家さんは皆やっているであろうことで、こだわりと言っていいのかわかりませんが毎朝3時に起きて早いうちから畑に出向き、夜露がついているうちに収獲するようにしています。収獲前2,3日は水はやらず、日が昇る前に収獲することで収穫後も鮮度を長く保つことができると先輩たちに教わってずっとそのとおりにしています。冷蔵庫の野菜室で1週間は新鮮な状態をキープできると思います。