

広島県 広島市佐伯区八幡東
久保和行商会
令和元年、宮崎県は日之影町の山奥から私の山菜栽培委はスタートしました。
「鹿川」という集落です。
グーグルマップで検索していただくとあまりの秘境具合に驚くことでしょう。
テレビもねえ、ラジオもねえは流石に言いすぎですが
街灯などの人工的な明かりと車の往来はほとんどありません。
雨の日は雨音と川のせせらぎ
月の日は風の音とフクロウの鳴き声。・・
そんな場所です。
コンビニまで40分、スーパーまで一時間!
しかし、人間にとっては不便な所でも「夏涼しく、冬は暖かく、空気の澄んで水の清らかなところ」という山菜にとっては抜群の場所となっています。
この素晴らしい自然を「食べる」事で体験していただきたい。
私の作っている山菜たちは貴重。・・というより特殊なものが多くなかなか販路の拡大に手を焼いております。
ですが元料理人の経験、お客様に食を提供する立場から「喜んでもらえるもの」を作っていると自負しております。
「食べてよかった」「美味しかった」その声を励みにやってきました。
これからもっともっと精進してゆきますので今後ともよろしくお願いいたします。
久保優一
生産者のこだわり

選び抜かれた肥料と無農薬。
当地は和牛の盛んな土地なので牛糞たい肥がたくさん手に入ります。
高熱でよく発酵し、余分な雑草の種などが混入していない、手に取って不快な匂いのしないたい肥を使用しております。
私自身で牡蠣殻や油粕などをブレンドした液体肥料を作っておりますが現在は敷地、機械設備ともに足りないので信頼のおける農家さんに直接取りに行っております。
無農薬山菜栽培は私自身の譲れないこだわりです。
勿論山菜にも多くの虫や、ウイルスが襲い掛かり時には枯れたり、弱ったりと
ピンチも時々あるのですが
一般的に「山菜は自然のもの」というイメージがある以上農薬を使用することによりがっかりされることを私は一番恐れます。

自然を生かす。
生産という行為をする以上「土地を改良する」事は必須です。
全く自然のままでは植えて、育てることは難しい。
ですが、自然の環境や動植物に配慮してお互いに良い関係を築けるように何時でも考慮しております。
写真では先人が植栽した梅の木が写っています。
園内に樹木が生えていればもちろんそこは新しいものが植えられないし日陰になります。
取り除かなければ。・・と普通は考えるところですが
これまで生き抜いた梅に敬意を表し適度に剪定をしてこれからも育ってもらいます。
こちらはその木陰を利用させてもらう。
そんな感じでやっていってます。
なにより梅の花が咲くといい匂いなんですよ。
私が畑に居ないときは蝶やその他の虫、野鳥や獣たちの憩いの場となってます笑。

最大のこだわり「無農薬に甘えない」
私は若いころ有機栽培の野菜を軽トラックで販売していたのですが
「虫が食べているのは野菜がおいしい証拠!」
という文句をよく耳にしましたし現在でもそう認識されている方がいるのは変わりません。
ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
長年のワイルドな生活から確信したことの一つに「自然は弱肉強食である」
という真理があります。
山菜の事しかわかりませんが
よく観察していると昆虫たちは「弱ったもの」
例えば萎れている、成長が悪い等のあまりよろしくないものを食べてくれているのです。
良い山菜には野菜と違って適度な「アク」があります。
それは身を守るために蓄えた生命の力なのです。
だからより良い山菜は必ず生き残ります。
多くを出荷すれば売り上げは上がりお金にも余裕ができますが
その中から更に選別してあなたの所へ届けます。