沖縄県 島尻郡久米島町
久米島赤鶏牧場
私たちの牧場は、自然豊かな久米島の、海に臨むなだらかな山の麓に位置しています。
広さ約1万坪の敷地内には、山からの湧水が流れ、海からの風が木々を抜けて涼しさを運ぶ。
そんな島の恵みをすべて集めたような牧場で、久米島赤鶏の生産、黒毛和牛の肥育、マンゴー栽培を行っています。
安心安全を一番に農業に向き合い、次世代につながる農業を目指しています。
生産者のこだわり
自由に走り回れる鶏舎でじっくり時間をかけ、ほぼ無投薬で旨味のある鶏に
久米島赤鶏は、弾力がありしっかりした肉質が特徴のフランス原産レッドブロー種です。地鶏ではありませんが、地鶏の定義に合わせた方法で飼育しています。
たとえば飼育日数。一般的なブロイラーは約40日で出荷しますが、久米島赤鶏は平均100日かけてじっくり育てます。
鶏舎の広さも、鶏が羽を伸ばし、走り回れる広さがあります。しっかり運動をし、たくさんエサを食べ、健康に育つことがおいしさにつながると考え、鶏の体調管理には毎日気を配っています。
また安心安全にこだわり、国が義務付けるワクチン以外のホルモン剤等は一切使用していません。抗生物質も体の弱いヒナの間だけで、出荷前60日間は完全無投薬です。
発酵させた泡盛の酒粕をエサに混ぜ、プリッとジューシーに
穀物飼料に、ウコンや月桃など沖縄の薬草を混ぜて与えています。サプリメントの役割を果たし、内臓の強い鶏にすることで、健康で美味しい鶏に育てます。
また「久米島の久米仙」の泡盛の酒粕を約1週間発酵させ、飼料に加えています。これにより長期間の飼育日数でも肉が硬くならず、鶏独特の臭みも消えてジューシーに仕上がります。さらに鶏舎の臭いも減少し、鶏たちの住環境も良くなりました。
自社で加工しています
食肉の生産・加工は分業しているところが多いですが、私たちは生産から加工まで一貫して自社で行っています。そのため、鶏の発育状況を常に把握し、雌雄や大きさなどお客様の細かなご注文にも対応しています。
恵みの島・久米島
久米島は、離島には珍しく昔から水に恵まれ、”コメの島=久米島”になったという説があるほど稲作が盛んでした。琉球王朝時代には大陸と沖縄本島・日本本土との交易の中継地として栄えていました。
現在もラムサール条約に認定された湿地があり、また小さな島内に泡盛の酒造所が2か所もあるなど、水に恵まれた島です。また海洋深層水の取水量も日本一で、深層水を利用した養殖業や海洋温度差発電など、技術研究も最先端の島です。
昔から変わらない自然の恵みを代々受け継ぎ、地球にやさしい先端技術を取り入れる。
そんな久米島で、私たちも持続可能な農業を目指しています。