高知県 南国市
たまごのおくだ
奥田 悠
私は先祖代々の稲作農家育ちの8代目です。
土佐湾に面した高知県の真ん中よりやや東寄り、香長平野にて家族で1ha程の小さな農場を営んでおります。南に太平洋を望み、日射しが強く、北方の四国山地からの水も豊富で、昔から稲作が盛んな土地でもあります。我が家での主な生産物は米と卵です。
私達が作るお米や卵が皆様の健康のためになり、かつ美味しく育ってほしいと願いつつ、日々稲やニワトリの世話に励んでいます。
生産者のこだわり
お米を食べて幸せを感じてほしい
稲作は除草剤などのケミカルや化学肥料を使いません。
ジャンボタニシは田植え直後から稲を食べてしまいます。普通の農家さんからは厄介者扱い、駆除されています。我が家ではいろんな技を使い、ジャンボタニシの習性を利用し、稲以外は食べてねって思いでやっています。
肥料としては米糠と自家産鶏糞、ミネラル源としては発酵カキガラカルシウムとニガリを利用しています。
良質の有機物と海水のミネラル(ニガリのマグネシウムなど)にて育てた米の味は違いがわかると思います。安心して食べていただけます。
たまごを食べて幸せを感じてほしい
我が家では孵卵直後の雛からニワトリを育てます。餌は吟味した原料や自家製発酵飼料など、その安全性にもこだわりがあります。
穀類のとうもろこしは米国産(非遺伝子組み換えポストハーベストフリー)地元産米糠も比較的多く与えています。タンパク源としては国産魚粉(酸化防止剤無添加)大豆粕(非遺伝子組み換え)ミネラル分としては米糠や小豆島産の醤油粕、糖蜜を我が家でEM嫌気発酵させた物(ぬか床のような作り方)カキガラ、昆布粕など。ビタミン源としては新鮮な緑草を与えます。
タンパク源の魚粉や大豆、とうもろこしなども高騰した今、飼料工場にて各種化学合成アミノ酸などを添加し栄養を調整した飼料が一般的でコストは安いと思います。しかし材料を選べる自家配合の方がニワトリにも人の健康の為にも良いと思います。我が家では50年以上前から自家配合にこだわっています。ニワトリは緑草をもらえるのを凄く喜び、与える気配に気付くと待ち遠しかったとばかり飛びつきます。しかし今や緑草を与えられるニワトリは希少だと思います。元気に欠かせない源だと思います。
卵の味には飼料内容が大きく影響します。卵の甘味は米糠。コクは良質な魚粉、醤油粕、昆布、自家製発酵飼料など。一般の飼料より和食的な飼料原料の比率が高いです。