

佐賀県 唐津市
ささき農園
11年の紆余曲折の末、日本初のオーガニック自然薯の栽培に成功しました。
「医食同源」の理念のもと唐津の温泉が湧く清涼な山々を守るために化学農薬や化学肥料を使わず安心安全で美味しい野菜を育てています。
先の大阪G20首脳会議の晩餐会に当農園の野菜を使っていただきました!!
生産者のこだわり

農家を志したきっかけ
きっかけは交通事故でした。
脊髄を損傷し、リハビリをして歩けるようになるまで1年もの月日がかかっていました。
その間、職を失い今後の生き方を模索中、自分探しの旅で訪れたインドネシアの小さな島で高潮被害を目の当たりにしたのです。
被害の原因は地球温暖化が影響していると現地の人に聞きました。
地球温暖化はこの美しい島の人々のせいではありません。
日本など大量に温暖化ガスを排出する先進国が生んだ負の産物です。
みんなが楽しく集まっていた浜辺の大きな木が、地球温暖化の影響でなくなっていたことにショックを受けるとともに、私の中で自然環境を守りたいという気持ちが生まれました。
まずは一人一人が地球を守ることを始めるのが大切と思い、実家の畑や田んぼで環境に優しい農業を始める決意をしました。
帰国後すぐに祖父に弟子入りし、まずは減農薬で自然薯やごぼうなど根菜類の育て方を学んでおりましたが「自然薯は"自然の薯"と書くのだから本来ならば農薬や化学肥料を使わない方が良い」と言われました。
最終的には「無農薬で」と目標を掲げていましたので、ある年から全てを減農薬から無農薬へと変えてみましたが壁は想像以上に高く、試行錯誤するも毎年失敗の連続で、11年に渡る紆余曲折の末、ようやく日本初のオーガニック自然薯の栽培に成功することができました。

品質へのこだわり
◆土を守る
ささき農園の畑は自然薯が自生していた山を切り開き植え付けております。
この山の豊かな自然を壊さないように化学肥料は入れず熟成させた土の力で自然薯を育てています。
◆水を守る
ささき農園の自然薯畑には農薬を使用しません。それは畑の土が雨をろ過し、地元に愛されている温泉の水として湧き出てくるからです。美しい水を未来の子どもたちに残すためにも農薬は使いません。
◆安心、安全を守る
野菜作りを通して自然環境を守り、子供たちが安心して食べることのできる野菜を育て続けます。
ささき農園の自然薯を食べていただいた皆様の健康維持のお手伝いができることを心から嬉しく思います。
ささき農園の理念は「医食同源」です。
人間もサプリや薬に頼った身体より自然の野菜などをしっかり食べて育った身体のほうが丈夫で健康ではないでしょうか?
作物も同じです。
化学肥料で育ったものは細胞一つ一つが弱いのです。
ささき農園では自然薯を作付けするまでに3年の歳月をかけ雑草を育てます。
1年ごとに雑草の種類が変わり、不足していた栄養分が年々補われていきます。
このように手間暇をかけ育てた自然薯は美白で粘りが強く、栄養価も高い薯に育つのです。
品質についても高く評価していただき、先の大阪G20首脳会議の晩餐会の食材に採用され世界の要人に食していただくことができました。

唐津自然薯の歴史
唐津自然薯の歴史は古く江戸時代(1600年頃)の文献「唐津拾風土記」に唐津領名物として唐津城藩主へ献上品として納められていたことが明記されております。
また、明治時代になりますと夏目漱石の「我輩は猫である」にも唐津の自然薯が登場し、その時代唐津自然薯が東京では大変美味で高級品として食されていたことが窺えます。
日本全国の山には自然薯が自生しておりますが、なぜ唐津には自然薯の歴史が数多くあるのか不思議に思い調べたところ、唐津の土質に関係がありました。
唐津の中でも文献に記載されていた土地周辺の土質は、自然薯栽培に最も適している不純物の少ない真砂土の赤土でした。
この土に育つ自然薯は、色白で粘りが強いことが特徴です。
適地適菜といいますが、これほど唐津に根付いた伝統野菜はそう多くありません。しかし、この事実を知る人は唐津の中でもごくわずかです。
私はこの唐津藩主や夏目漱石が食べたであろう唐津自然薯をもう一度全国の方に食べていただきたく日々自然薯の普及に励んでおり、地元高級旅館のホームページの中でもご紹介頂いております(http://www.yoyokaku.com/sub7-143.htm)。

栄養価が高く安全な自然薯を広めたい
自然薯は、年々大きく育つことから「出世イモ」と呼ばれて
います
昔から緑起が良い食べ物として食卓を飾り、祝い事の贈物と
して使われてきました。
粘り強く長生きできるようにとの願いも 込められています。
「神農本草経」抜粋
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署豫(山薬)
「氣味甘温。無毒。主傷中。補虛羸。 除寒熱邪氣。 補中。
益氣力。 長肌肉。 強陰。 久服耳目聡明。 軽身。不飢延年。
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漢方で山薬は、甘い味の働きと温める作用で、胃腸を元気にし
弱った体を補いながら気力をつけます。
また、身体の潤いを増やしながらお肌を元気に保ちつづけます。
さらに長期間服用する事で体が軽くなったと感じ、さまざまな老化予防にもつながるといわれています。
神農本草経では、上中下薬のうち上薬に分類されています。
自然薯を食し、元気で健康な体になって頂ければ幸いです!