㈱五ヶ瀬自然農園の投稿一覧

９月の上旬に、９号と10号という２個の台風が来ました。特に10号の方では知人の納屋が壁ごと吹き飛ぶなど、大きな被害で停電も数時間にわたりました。
コシヒカリはヒノヒカリより背丈が高く、こういう風には弱く、米の被害は免れましたが、あと一歩でせっかくの１年が台無しになるところでした。

しかし、コシヒカリを品種改良したヒノヒカリは背丈が低いので、今回の台風にはびくともしませんでした。台風一過で田んぼを見に行って、あらためてヒノヒカリの生命力を思うことができました。

この台風を乗り越えたので、もう大丈夫という安心感がありました。あとはイノシシなど害獣の侵入を防いでおく必要があります。

畦の草刈りをしました。

ヒノヒカリに限らず、米で最も大切なのは、花が風で飛ばされないことです。飛ばされると実入りが悪くなってしまうからです。

大切な時期を乗り越えたので、これからどんどん実が詰まっていくのです。しかし、台風が近づいていて心配していたのを思い出します。

お盆に入る前の田んぼです。
穂先が黄色くなって、朝日を浴びると黄金色になっているのを見ると、稲熱病にはかかってないと、ほっとします。

白い、粉のようなものがヒノヒカリの花です。
でも、どの田んぼにどの品種を植えたのかを知らないと、この花がコシヒカリのものなのかヒノヒカリのものなのか、区別はできないでしょう。

いよいよ稲からお米に、どんどん粒が膨らんでいく段階で、ここからは気候はもちろんですが、ウンカやカメムシなどの害虫、スズメなどの鳥、イノシシなどの害獣との闘いに入ります。

８月初旬の田んぼです。
約１週間前に植えたコシヒカリの方は、もう花が咲いていました。
こちらは遠目には目立ちませんが、近づくと「もうちょっとかな」と思わされます。
朝夕の状況チェックにも、気持ちが入ります。

７月の終わりあたりのヒノヒカリの田んぼです。
風が吹いていたので、田んぼがざわざわしています。

稲熱病になると、この時期に黒ずんでくるのですが、嬉しいことに黄色くなりだしていました。
順調に育っていて嬉しくなります。真横からだと、背丈が揃っていて、土のコンディションが良かったこともわかります。

もう９時を過ぎると、畔を歩いても温度が高く、作業は早朝か夕方６時半頃になります。主に水の管理です。