ここが「四億年の大地」を育んできた"水"です。
2021/01/22
「四億年の大地」米をはじめ五ヶ瀬、特に鞍岡のお米がなぜ美味しいのか。

答えのひとつが、この水にあります。歴史は非常に古いがこじんまりした妙見神社の敷地の岩肌から、その水はこんこんと湧きだしてきています。

世間がどんなに水不足になっても枯れたことはなく、どんなに豪雨が続いても濁ったことがない、奇跡の水源です。看板を見てもらえると、祇園山の土の中にサンゴ層があって、そこを雪解け水がろ過されるために、アルカリ性・ミネラルを多く含み、昔は母乳が出にくかったお母さんたちから「授乳の水」として重宝されてきました。もちろんそのまま飲料水としても使われています。

そんな水源から明治初期に、ストレートに山腹に沿うように用水路が作られました。途中で生活排水などが混じることなく、そのまま田んぼを満たします。地元のわれわれはもちろんですが、特に環境省によって「平成の名水百選」に選出されてからは、はるばる遠隔地からもこの水を求めて、多くの方がやってきます。

水温は冷たく、稲も従ってゆっくりゆっくり時間をかけて育ちます。田んぼには蛙やみずすまし、夏にはホタルも舞います。すべては綺麗な湧水の為せるわざです。

路面の凍結が解除されて行ってみましたので、次の投稿では、その水がどれほど綺麗かを写真でお伝えしようと思います。

この投稿をした生産者

宮崎県 西臼杵郡五ヶ瀬町

㈱五ヶ瀬自然農園

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