めしゆたかファームの投稿一覧

コメント(0)
めしゆたかファームでは井関農機(ISEKI)の農業機械を使用しています。

ISEKIのブランド名は”ヰセキ”。創業者の井関さんの苗字が由来です。ヰ(発音はwi うぃ)という文字は現在は使われいない歴史的仮名遣いのようで、全く馴染みないですが、ニッカウヰスキーにも使われてます。

ISEKIの田植え機とコンバインは稲作農家に定評があり、現在のコンバインの主流である自脱型コンバインを最初に開発したのはISEKIです。自脱型とは稲を刈りながら脱穀する機能を備えたもので、自動で脱穀してくれるので農家の手間削減へ大きく貢献しています。

めしゆたかファームの田植え機はもちろんISEKI。カラーはブルー。

農業機械を扱う各メーカーにはそれぞれイメージカラーがあり、ISEKIはブルー、クボタはオレンジ、ヤンマー/三菱はレッドで、農家さんがどのメーカーと付き合いがあるのか田んぼでトラクター作業をしている姿を見ると一目でわかります。

ISEKIの田植え機が優れている点は、ずばり低コストを実現する疎植栽培。

読んで字の如く、田んぼに植える苗の量が少なくても慣行栽培と同等の収穫量が確保できるので、育苗コスト削減に繋がります。

慣行栽培では1 坪あたり60〜70株の苗が必要とされていますが、めしゆたかファームでは50株で田植えを行います。ISEKIのサイトでは37株(慣行栽培で使う苗の約半分の量)でも慣行栽培と同等の収穫量と記載があります。

昨年よりISEKIの最新田植え機を導入し、50株で植えたところ、従来と同程度の収穫量かつ食味も明らかに上がり、大変満足な結果が得られました。

少し感動したのが、ISEKIの田植え機で苗を植えると花開くみたいになります。

植えたばかりの田んぼはすかすかで周りの農家さんから心配されましたが、密植していない花開いた苗は風通しも良く、勢いよく分けつして太い稲が育ちます!

(分けつとは植えた茎の根元から新しい茎がでてくることです)

とにかく密植していないので稲の風通しも良く、病気にならず農薬を減らすことに繋がりました。

さらに大きなメリットが、コシヒカリの稲が倒伏しなかったことです。

太い苗に育つので倒伏に強いのですが、倒伏しやすいコシヒカリが昨年は全く倒伏せず、刈り取りも順調でした!

太い健全な稲からとれるお米は粒が大きく本当に美味しいです。

お米の量を穫ろうとするとどうしても田んぼへ無理をかけざるを得ず、量に比例して食味が劣ってしまうため、収穫量が減らず食味を上げる疎植栽培のメリットは素晴らしい。

安心安全、質の高い美味しいお米づくりへ向け、柔軟な思考で新しいことへ絶えず挑戦、試行錯誤しながら前へ進んでいきます。
コメント(0)
コメント(0)
コメント(0)
早春の田園散居村。めしゆたかファームの上空からドローンで撮影です。

まだ田んぼがぬかるむ雪解け直後。

雪に覆われた雄大な飯豊山を遠くに望みます。飯豊山は初夏まで山頂に雪が残り、置賜を象徴するその美しい佇まいにいつも癒やされます。

田んぼの中で泥まみれになって疲労困憊で作業をしているとき、ふと飯豊山へ目を向け、何度心が晴れやかになったことでしょう。

仙台方面へ目を向けると蔵王連峰がそびえ立ち、真冬の夜はゲレンデからのナイターの光で夜空が明るみ、幻想的な光景を目にします。

大英帝国の旅行家イザベラ・バードが明治11年初夏にこの地を訪れ、諏訪峠から見渡すこの飯豊町田園散居村の光景をこのように表現しています。

”鋤(すき)で耕したというより鉛筆で描いたように美しい、ここは東洋のアルカディア(桃源郷)と”

原文 The plain of Yonezawa, with the prosperous town of Yonezawa in the south, and the frequented watering-place of Akayu in the north, is a perfect garden of Eden, “tilled with a pencil instead of a plough,” growing in rich profusion rice, cotton…

冬が過ぎ去り人々そして生き物たちが活動を始め、田んぼに水を引き田植えの準備が整う5月初旬、畦は緑で覆われ、水面がきらきらと輝く美しい水田が広がります。

まさにイザベラ・バードが表現した鉛筆で描いたように美しい景色。

これから収穫の秋まで劇的に変化していく田んぼの風景をドローンで撮影していきます。
コメント(0)

この投稿をした生産者

山形県 西置賜郡飯豊町

めしゆたかファーム

この生産者の商品

商品一覧へ