令和6年 さくらんぼの高温障害被害 支援プログラム

2024/07/24 更新

令和6年6月、全国的な猛暑により山形県を中心にさくらんぼの実が熟しすぎて柔らかくなるなど、高温障害の被害が発生しています。

食べチョクでは、被害を受けた生産者の支援プログラムを開始しました。ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

支援プログラムを見る>

目次

  1. 今、さくらんぼに何が起きているのか?(2024年6月26日 現在)
  2. 松栗さんのリアルな想いをインタビュー
  3. 支援プログラム内容
  4. 被害を受けた生産者の商品

今、さくらんぼに何が起きているのか?(2024年6月26日 現在)

山形県のさくらんぼ生産者さんから「高温障害により実が傷んでしまい、商品の発送ができない」との連絡を複数受け、全国のさくらんぼ生産者を対象に高温障害の実態調査を行いました。
回答があった生産者のうち約9割の生産者が、甚大な被害を受けていることが明らかになりました。

あわせて生産者さんからは、さくらんぼを楽しみにご予約されていたお客様にキャンセル・欠品が生じてしまったことに対して、お詫びや心苦しいというお声が届いています。

現状について一部をご紹介いたします。

アンスリーファームさん(山形県 寒河江市)

▼アンスリーファームさんご提供

暖冬の影響による雪不足や水不足に加え開花と成熟期の高温により破棄量が増え、昨年対比50%以上の売上減少となり、甚大な被害が出ている状況です。高温により生育が早まり実が肥大化する時期を逃したためサイズが小玉になってしまい、受注していた贈答用2Lサイズを出荷できず、多くの注文を断ざるを得ませんでした。

糖度の高いさくらんぼとなりましたが、熟れる速度も早まったことでブヨブヨになり廃棄量も増加しています。昨年度も高温により双子果が発生しており、年々収穫時期も早まっています。

生産者ページを見る>

芳賀にこにこ農園さん(山形県 寒河江市)

▼芳賀にこにこ農園さんご提供

2,600kgの出荷を予定していましたが、猛暑による高温障害の影響で1,400kgに留まってしまいました。
6/3からさくらんぼの出荷が始まっていますが、一番品質がいい実がとれる時期の6/12〜16頃が30度を超える真夏日になったことで、贈答品用のさくらんぼが影響を受けてしまいました。

今回出荷量が減るだけではなく、収穫したさくらんぼは全て選果(果実を大きさや品質の良し悪しなどによって選び分けること)対象となったため、出荷できる量が通常の半分程度になってしまったものの通常より出荷までにかかる人手を増やさざるを得ない状況です。

生産者ページを見る>

松栗さん(山形県 東根市)

▼松栗さんご提供

本来毎日700kgほど収穫するが実際出荷できるのは200kg程度になり、特に紅秀峰に関しては約8割が収穫できない状況になってしまいました。
昨年は開花が早かったため収穫時期が早まることは予測して動くことができましたが、今年は開花後の生育が異様に早く、味が乗ってきた頃には高温障害で出荷できないような状況になりました。

昨年の霜被害に続き、今年は高温障害でさらに収穫量が落ちており、山形県で過去最大の被害が発生していると感じています。

生産者ページを見る>

松栗さんのリアルな想いをインタビュー

今年の高温障害の被害を受け「現状をみなさんに知っていただきたい」と、山形県でさくらんぼを栽培されている松栗さんに、大変な状況の中ではありますがインタビューさせていただきました(お話をうかがった時期:2024年6月末)。

本来であれば豊作になる予定だった今年のさくらんぼに起きた、想定外の事態についてうかがいました。

松栗さんのインタビューを見る>

さらに詳しい内容は、株式会社ビビッドガーデン公式noteにも掲載しています。

「さくらんぼは人生そのもの。」 高温障害で不作となってしまった山形のさくらんぼ農家さんのリアルな想いとは(株式会社ビビッドガーデン公式note より)

※食べチョクサイト外に移動します

支援プログラム内容

【1】特集ページの開設

猛暑による高温障害の影響を受けた生産者の商品と応援チケットを特集したページを新設します。
※掲載にあたり、被害状況を食べチョク運営事務局にて確認しております。

【2】応援チケットの販売

販売する商品が無い生産者の支援を目的に、1口500円・5,000円の応援チケットを販売しています(商品の発送はございません)。
食べチョクがいただく手数料は無料で、決済手数料を除く全額が生産者に支払われます

alt

【3】1購入につき300円を生産者に寄付

被害を受けた生産者の商品を対象に、1購入につき300円を食べチョクが生産者へ寄付します。

※商品ページ内の「※運営からのお知らせ※」に「300円寄付対象商品」と記載のあるものが対象です。

支援プログラムを見る>

被害を受けた生産者の商品

被害を受けた生産者の中には、さくらんぼ以外の商品を出品している方もいます。
皆様の「食べて応援」、宜しくお願いいたします。

商品特集を見る>

引き続き、最新の情報を収集し、食べチョクとして可能な限りサポートできるよう努めてまいります。
皆様のご支援、何卒宜しくお願いいたします。

食べチョク代表 秋元里奈、スタッフ一同

この記事をシェアする

トップに戻る

最新のおすすめ記事

「料理がもっと楽しくなる!」食べチョクコンシェルジュ体験レポート

「料理がもっと楽しくなる!」食べチョクコンシェルジュ体験レポート

自宅に届いた瞬間から、特別な体験が始まります!食べチョクの野菜宅配「食べチョクコンシェルジュ」。「毎回、何が届くか楽しみ♪」「料理がもっと楽しくなった!」というお声をいただき、ご利用者様も増えています。一方で、はじめての方は「鮮度はどうだろう」「食べ切れるかな」「続けられるだろうか」と、不安な方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな不安を解消すべく、実際にスタッフが試してみました!その体験を通じて、はじめての方が気になるポイントをお届けします♪「食べチョクコンシェルジュ」とは?全国の農家さ...

2024/12/20 公開

【採れたての真っ赤な宝石】世界中から愛される「いちご」の秘密を大解説!

【採れたての真っ赤な宝石】世界中から愛される「いちご」の秘密を大解説!

いちごはその鮮やかな赤色と甘酸っぱい風味で、世界中多くの人々を魅了してきました。採れたての果実をがぶっと頬張るのはもちろん、デザートやスイーツの主役としても華々しく美しく、老若男女問わず愛され続けています。今回は、そんないちごの歴史や名産地など実は知らなかった情報に加え、生産者さん直伝のいちごを100倍おいしく楽しむ方法を詳しくご紹介します。なぜ「いちご」っていうの?▲野いちご最も有力な説の一つは、奈良時代の歴史書『日本書紀』に登場する「伊致寐姑(いちびこ)」が語源とされるものです。当時、...

2024/12/19 公開

【国産完熟・産直プレミアム】 極上いちご「とちあいか」「あまりん」など勢揃い

【国産完熟・産直プレミアム】 極上いちご「とちあいか」「あまりん」など勢揃い

本当に美味しいいちごを食べたいあなたへぽってりとした紅のフォルム...つやつやな果肉とつぶつぶの小さな種...ふわっと広がるほのかな甘い香り…じゅわっと広がる甘い果汁...その美味しさを存分に楽しみたいなら、採れたてを味わうのがポイント。凄腕の生産者さんが、最も美味しいその時を見極めて収穫した採れたての極上いちごを、産地からご自宅に直接お届けします。生産者さんが厳選した極上の逸品をぜひご賞味ください。さっそく産直プレミアムの極上いちごを探すこだわりの特選果実を、特別なあの方へ、自分へのご褒...

2024/12/18 公開

親子で学ぶ持続可能な農業体験 ~『生き物たちとめぐるファームツアー』開催レポート~

親子で学ぶ持続可能な農業体験 ~『生き物たちとめぐるファームツアー』開催レポート~

2024年11月16日(土)、千葉県木更津市にある「クルックフィールズ」で行われた『生き物たちとめぐるファームツアー』は、親子向けの体験型イベントとして、持続可能な農業と循環型社会の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。このツアーでは、農業や環境保全、そして食育に関心のある参加者の方々が、自然と調和した有機農業の現場を見学し、実際に体験しながら、これからの社会を支える「サステナブルな農業の未来」について深く考えることができました。農・食・アートを軸としたクルックフィールズという場所では、持続...

2024/12/16 公開

牡蠣漁師さんに聞いた!<牡蠣から見た地球> 海の温度も上昇している!秋にはもう牡蠣は食べられない?

牡蠣漁師さんに聞いた!<牡蠣から見た地球> 海の温度も上昇している!秋にはもう牡蠣は食べられない?

食べチョクでは2024年6月に、桃の農家さんに『桃の栽培に関するアンケート』を実施。その結果、どの農家さんも気候変動や環境の変化を感じている、ということがわかりました。そこで我々はさらに調査を重ね、今回は牡蠣について牡蠣漁師さんにアンケートを行いました。生で食べるのはもちろん、バターソテーやお鍋の具材として、秋冬の食卓を彩ってくれる牡蠣。そんな牡蠣もまた、気候変動の影響を受けているのでしょうか。そんな疑問を元に、三重県、広島県、宮城県の牡蠣漁師さん6名にアンケートを行った結果、温暖化の影響...

2024/12/13 公開

記事一覧