最近スーパーやネットサービスでも品揃えが豊富になった有機食品。
社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら
消費活動を行うエシカル消費という考え方が広まっている昨今、
日々の買い物で食材選びに気を使っている方も多いのではないでしょうか。
エシカルな暮らしと有機食品は切っても切れないもの。
なぜなら有機食品を食べることは、生物多様性の保全や
地球温暖化の防止に効果がある有機農業を応援することになるからです。
産地直送で新鮮な食材をお届けしている食べチョクでは、
そんな有機食品の価値や、楽しみ方、生産者さんのこだわりを紹介します。
有機食品の豊かな味わいと、エシカルな選択で毎日の食卓を彩り、
食べることが未来への優しい選択になる、その魅力をぜひ体感してください。
農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業を有機農業と言います。
有機食品の検査認証制度で定められたJAS法に基づき、「有機JAS」に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを表記することができます。有機JASマークが付けられた商品のみに、「有機」や「オーガニック」などの名称の表示が可能となります。
有機農業を行うことで、生物多様性の保全に効果があるという研究結果が発表されています。農研機構が令和元年に発表した「(研究成果)有機・農薬節減栽培と生物多様性の関係を解明」によると、有機栽培の水田では慣行栽培よりも複数の生物群の種類または個体数が多いとされています。
さらに、地球温暖化防止効果の調査結果によると、一般的な管理(化学肥料の使用)に比べて有機農業は、温暖化の要因となる温室効果ガスの排出量が少ないと発表されています。たい肥やカバークロップなどの有機物を農地土壌にすき込むことで、一般的な農法に比べて農地の土壌に炭素がより多くたまり、間接的に大気中のCO2削減に貢献します。
たい肥やカバークロップなどの有機物を農地土壌にすき込むことで、土壌中の炭素貯留量を増加させ、間接的に大気中のCO2削減に貢献します。
このように、有機農業は美味しい食材を提供をしているだけではなく、環境に優しい農業でもあります。有機農業の取り組みが拡大することで、生物多様性の保全や地球温暖化の防止効果等への寄与が期待されています。
30代 女性
子どもが産まれてから食に対する意識が変わり、調味料や葉物野菜は無添加・国産を選ぶようになりました。毎年、夏前に自家製のハニーレモンを作って娘と飲むのが楽しみなので、我が家では化学農薬を使用していない国産レモンは欠かせません!ハニーレモンは生のレモンを皮ごとはちみつに漬けて作るので、レモンを購入するときは有機農業で栽培されたものを選んで購入しております。
40代 女性
最近、有機農業で育てられたお米を食べ始めたのですが、夏休みにそのお米の田んぼに子どもと遊びに行きました。田んぼの横にあった美しい川で水の生き物の観察をしていると地元の方がやってきて「高年齢化で長い間お休みしていたここの田んぼが去年蘇ったことで、白鷺や水の生き物がたくさん戻ってきました。このまま続けると来年にはもっと多くの生き物が見られるよ」というお話を聞きました。普段何気なく食べているお米は、人間だけではなく環境にとっても良いものなのだと改めて感動!子どもたちにも伝えなければと思いました。
福島県白河市
2010年に有機JAS認証を取得し、年間数十種類の有機野菜を育てています。代表である父は、私が幼少の頃から「子供に胸を張れるような、人にも環境にもやさしい農業」をするために、試行錯誤を繰り返し、有機農業の技術を確立しました。有機農業は特別なことをしているかのように見えて、実は昔ながらの野菜作りをしているだけです。私たちにとっては、それが一番おいしくなる野菜作りであり、環境や人を守ることにつながることだと思っています。日々野菜作りをする中で、自然の循環に沿った持続可能な農業はとてもやりがいがあり、父の有機農業の技術は受け継いでいくべきだと思っております。
長野県北安曇郡白馬村
北アルプスの麓にある白馬村で大自然と調和し、環境に配慮した農作物を生産しています。標高730m白馬山麓の冷涼な気候で40年前から育てているブルーベリーは、化学農薬を一切使用せず「有機JASマーク」を認証しました。夏には人気の摘み取り体験ができ、その場で生で食べても安心なものを提供しています。白馬山麓では雪解けの山肌に現れる雪形を、昔から「代掻き」に用いる農耕馬や種まきの人になぞらえて農業の暦としてきました。自然を観察し、作物の声を聞いて作業を進める事で、遅霜や冷夏を見通してきました。そんな先人たちの知恵を大切にし、後世に繋げるために、日々スタッフのみんなで力を合わせて作業に取り組んでいます。
食べチョクでは、有機食品の魅力をもっと身近に感じてもらうため、ワークショップやマルシェを開催します。
生産者と直接触れ合い、こだわりやストーリーを感じることで、今まで知らなかった深い魅力を発見してみませんか?
自然の恵みを心ゆくまで堪能できる、ここだけの特別な体験にぜひご参加ください!
桃の収穫体験をしてみたい方や、有機農業のことを学びたい方向けに桃の収穫ができるワークショップを開催しました。有機農業で桃を育てている農家さんの農園で、桃狩りの手順やコツ、栽培のこだわりなどをお聞きした後に、実際に桃狩りを体験。その様子をご紹介するイベントレポートを公開しましたので、ぜひご覧ください。
千葉県木更津にある、クルックフィールズさんにて日帰りファームツアーを開催。有機野菜の収穫体験や、生き物に触れながら多様性について学べるワークショップなどを開催します。目で見て、手で触って、味わって、たくさんの体験をすることができるためお子様連れの方にもおすすめです。有機農業を通して、「食」と「環境」のつながりについて体感することができます。