東日本大震災から、今年で10年。
一次産業にも被害が及び、長きにわたり風評被害で悩んでいる生産者の方や、廃業を余儀なくされた方も少なくありません。
一方こうした厳しい状況の中でも、未来へ向かう動きがあります。東日本大震災をきっかけに自然と共存する仕事をしたいと考え、新しく農家や漁師になった方や、施設が大きく損壊しても前を向き一次産業の重要性を伝え続けている方がいます。
震災から10年という節目を迎えるこのタイミングで、全国の農家・漁師、そして消費者の皆さんとともに、「一次産業や食」について考えていきたいと思っています。
次世代に災害の教訓を語り継ぐために。
生産者と消費者がこれまでよりも繋がりながら支え合っていくために。
「食べチョク」と一緒に、災害への備えやこれからの食のあり方について考えてみませんか。
「世代交代だけじゃなくて新しい人が入ってきやすい環境を作っていきたい」
岩手県の陸前高田市で震災の被害を受けたあと、漁業を立て直し、更に新たな品種育成へ挑む牡蠣の生産者さんの動画インタビュー
「ダチョウは美味しいだけでなく世界を救う食材だと思っている」
東日本大震災時に現地に駆けつけボランティアをしたことを機に、広告系の会社を退職し、ダチョウ肉の生産を行うことを決意した生産者さんの動画インタビュー
震災によって農園自体の被害はなかったものの、風評によって全体の6割の桃が出荷できない日々が続きました。お客様からは「福島の桃だから食べたい」ではなく「古山さんの桃だから食べたい」と思っていただけるように、放射性物質検査はもちろん、栽培方法を根本から見直したり糖度のギネス記録にチャレンジしたりしました。そんな試行錯誤の結果、現在では震災前以上に多くのお客様にリピートいただけることができています。これからは自信を持ってお伝えできるこの桃を海外にも広めていきたいと考えています。
気仙沼は津波によって大きな被害を受けました。わたしは震災を機に改めて「食の大切さ」に気づきました。服は1着あればなんとかなりましたし、住むところはテントさえあれば寒さを凌ぐことができました。ただ、食べ物だけはいつも通り食べなければ生きていけない。人間にとってどれだけ食が大切な存在かを身に染みて感じました。漁業を担う者として、大切な人に思わずすすめたくなるようなマグロを流通させ続け、日本の食と海を守っていきたいと使命感を感じています。
震災以降、新しい売り方や生産方法を模索し、再出発をしている生産者さんがいます。
生産者さんのこだわりを味わってみませんか？
自然災害の影響を受けやすい一次産業。東北の生産者をメインスピーカーとしてお招きして、自然災害への備えや東日本大震災当時の状況について情報交換を実施しました。
災害の絶望から立ち上がり、ストーリーを紡ぎ続けた生産者さんの語りは、一つ一つがとても力強く未来を見つめられていました。
開催日：2021/03/08（月）19:00〜
この10年新しい挑戦を続ける6人の生産者さんをゲストに迎え、食材のこだわりやおすすめの食べ方、生産者さんの想いを語っていただきました。
防災食におすすめの蜂蜜の話題や、東北の伝統料理せり鍋の魅力など生産者さんだからこそ知る情報をたくさんお話いただきました。
開催日：2021/03/10（水）20:00〜