食べチョクの想い

東日本大震災から、今年で10年。

一次産業にも被害が及び、長きにわたり風評被害で悩んでいる生産者の方や、廃業を余儀なくされた方も少なくありません。

一方こうした厳しい状況の中でも、未来へ向かう動きがあります。東日本大震災をきっかけに自然と共存する仕事をしたいと考え、新しく農家や漁師になった方や、施設が大きく損壊しても前を向き一次産業の重要性を伝え続けている方がいます。

震災から10年という節目を迎えるこのタイミングで、全国の農家・漁師、そして消費者の皆さんとともに、「一次産業や食」について考えていきたいと思っています。

次世代に災害の教訓を語り継ぐために。
生産者と消費者がこれまでよりも繋がりながら支え合っていくために。

「食べチョク」と一緒に、災害への備えやこれからの食のあり方について考えてみませんか。

生産者の声を聞く

MOVIE

  • 大和田牡蠣養殖所(岩手県 陸前高田市)

    「世代交代だけじゃなくて新しい人が入ってきやすい環境を作っていきたい」
    岩手県の陸前高田市で震災の被害を受けたあと、漁業を立て直し、更に新たな品種育成へ挑む牡蠣の生産者さんの動画インタビュー

  • クイーンズオーストリッチつくば(茨城県 筑西市)

    「ダチョウは美味しいだけでなく世界を救う食材だと思っている」
    東日本大震災時に現地に駆けつけボランティアをしたことを機に、広告系の会社を退職し、ダチョウ肉の生産を行うことを決意した生産者さんの動画インタビュー

コメント

生産者へのアンケート結果

調査サマリー
東日本大震災の影響を受けた全国の生産者さんの割合は4割以上。自然と隣り合わせの産業のため多くの被害を受ける一方で、震災を機に防災対策を強めたり、販路の拡大に向けて新たに動き出したりと、新しい取り組みをする生産者さんは3割近くもいます。
またこれからの一次産業の10年を考え、生産者さんから募った「一次産業のあるべき姿」と「新規就農、就漁者へのメッセージ」をまとめました
東日本大震災で何かしらの影響を受けましたか?
グラフ: 東日本大震災で何かしらの影響を受けましたか?
震災で具体的にどんな影響がありましたか?(複数選択可)※
グラフ: 災で具体的にどんな影響がありましたか?(複数選択可)※ 東日本大震災で何かしらの影響を受けたと答えた方のみ回答
震災の発生に備えて、減災・防災対策を重視していますか?
グラフ: 震災の発生に備えて、減災・防災対策を重視していますか?
東日本大震災の震災前と比較して震災の影響で良い意味で変わったことがあれば選択してください。(複数選択可)
グラフ: 東日本大震災の震災前と比較して震災の影響で良い意味で変わったことがあれば選択してください。(複数選択可)
東日本大震災を機に新しい取り組みをされましたか?
グラフ: 東日本大震災を機に新しい取り組みをされましたか?

震災後に始めた新しい取り組み

農業者の仲間と未来の農業を考えている 新商品の開発や販路拡大にチャレンジ 農家になる決意を固めた!
  • 悔いのない人生をおくるために、自然と共生できる農家になる決意を固めた
  • 地域の農業者仲間と未来の農業を考えるようになった
  • ピンチをチャンスと捉え、加工品や販路の拡大。そして栽培面積の拡大を行なった。
  • 自分の命を守るために海に出ているときは常にラジオをつけるようにしている。
  • 生産した生花を被災地に無償で送った
  • 消費者との継続的な関係性を築くために、オンライン産直サイトを使い始めた。
  • 一次産業に興味を持ち、地方に移住した

10年後の一次産業に重要だと思うこと。あるべき姿。

離れた地域との連携 消費者と深く繋がる 生産だけでなく流通も考える生産者が増えること 利益を出せる産業にすること
  • 適正価格での取引、相場に左右されない経営
  • 消費者との距離を近づけ、様々な角度からお客様に喜んでもらえることを提案していくこと。
  • 生産だけではなく流通面も考えられるような、生産者ではなく経営者が増えること。
  • 思い出すことが大切。震災について自分なりに知っていくこと
  • 全国の生産者と情報を共有していくことが大切。
  • 生産者も消費者も、消費するばかりでなく、循環する方法を考えていくべき。
  • 自然と繋がりが深い業界のため、震災や災害などの影響を受けやすい。でも、その中でしっかりと利益を出して農業に従事したいと考える人を1人でも増やしたい
  • 離れた地域(大きな被害を受けた地域とそうではない地域)との連携
  • 自ら情報発信して販売し、利益を上げる為に農業経営に取り組んで行く必要がある。
  • 持続可能な地域を作るために農業の多面性を重んじ、何ができるかを考え実践すること
  • 常に応援してくださる消費者との関係強化に取り組む必要がある。農村と都市部を強く結ぶことで非常事態に影響を受けない農業や地域の活性化を目指す必要性を感じます。

これからの新規就農者、新規就漁者へ

若い力が必要 好きなことを貫いてほしい 情報を共有して頑張りましょう! 豊かな農地をつくることは日本の風景を守ること
  • 物流・販売システムともに、ここ10年で大きく様変わりしています。ITや情報発信力に強い若手就農者はいくらでもやり方の改革や販路を拡げられる可能性があると思います。
  • 農業はお天気仕事でもあり、気候変動の影響を受けやすいですが、豊かな農地をつくることは日本の風景を守ることでもあると考えます。皆で情報を共有しやすくなった時代だからこそお互いに励まし合いながら頑張りましょう。
  • 食べること、それは一生続くので1次産業は無くてはならないもの。安心安全な食材を皆さんに提供することを、一緒にやっていきましょう!
  • 食べ物を作り出す職業は素晴らしい。1人でも多くの方々に就農してもらいたいです。
  • 世間体を気にせず、自分の好きなことをやってほしいと思っています。
  • 食は命の基本です。農業・漁業には若い力が不可欠です。
  • 環境変化に対応する柔軟な発想と実行力を身につけてください。
  • 私もまだまだ初心者なので、情報を共有して頑張りましょう!
  • いつでも相談に乗ります

【調査概要】調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者/調査期間:2021年2月27日〜3月3日/調査方法:インターネットによる任意回答/回答人数:328人

※【調査概要】調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者で震災で何かしら影響を受けたと回答した生産者/調査期間:2021年2月27日〜3月3日/調査方法:インターネットによる任意回答/回答人数:138人

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  • 本企画は予告なく変更・終了する可能性がございます。ご了承ください。